インフルA型は収束へ、今後はB型流行か コロナ同時流行も警戒

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今年9月初旬から異例の大流行が続く季節性インフルエンザ。10月には1医療機関当たりの患者数が11・07人に上り、自治体の「注意報」基準の10人を過去最速で超えた。インフルエンザといえば冬だが、この流行は収まるのか医師に尋ねた。
コロナワクチン 延べ3000万人の接種データから見えたこと 厚生労働省によると、今月13~19日には1医療機関当たりの患者数は21・66人を記録。小中学校などでは学級閉鎖が相次いでいる。 流行は収束に向かうのか。多くの感染症患者も診る多摩ファミリークリニック(川崎市)の大橋博樹院長は、流行は継続するとの見立てだ。

通常インフルエンザは、12月ごろに流行が始まり、翌年の4月以降に収束する。流行の前半はA型、後半にはB型が流行する傾向がある。 国立感染症研究所によると、現在までに検出されているのはほとんどがA型。大橋院長は「A型の流行はそろそろ下がっていくと考えられるが、今後はB型の流行に注意をする必要がある」と指摘する。 インフルエンザに1度感染をしたからといって油断は禁物だ。A型への感染であれば、B型に感染するリスクは下がっていないからだ。大橋院長は「一度感染した人でもワクチンを接種するメリットは十分にある」と強調する。 新型コロナウイルス感染症の流行にも気を配る必要がある。パンデミック(世界的大流行)以降、毎年冬場に流行しているからだ。大橋院長は「B型か、新型コロナ、その同時流行が起こるのか。いずれの可能性も考えられる」と述べる。その上で「重症化リスクの高い人は新型コロナワクチンの接種も検討してほしい」と指摘する。 感染防止対策として大橋院長は「新型コロナは夏場や冬場など、換気が不徹底になりやすい時期に流行してきた。患者を見ていても、自宅で換気対策をしていると家族内感染を防げている例が多い。マスクや手洗いに加え、換気をしっかり行ってほしい」と呼びかけた。【渡辺諒】
厚生労働省によると、今月13~19日には1医療機関当たりの患者数は21・66人を記録。小中学校などでは学級閉鎖が相次いでいる。
流行は収束に向かうのか。多くの感染症患者も診る多摩ファミリークリニック(川崎市)の大橋博樹院長は、流行は継続するとの見立てだ。
通常インフルエンザは、12月ごろに流行が始まり、翌年の4月以降に収束する。流行の前半はA型、後半にはB型が流行する傾向がある。
国立感染症研究所によると、現在までに検出されているのはほとんどがA型。大橋院長は「A型の流行はそろそろ下がっていくと考えられるが、今後はB型の流行に注意をする必要がある」と指摘する。
インフルエンザに1度感染をしたからといって油断は禁物だ。A型への感染であれば、B型に感染するリスクは下がっていないからだ。大橋院長は「一度感染した人でもワクチンを接種するメリットは十分にある」と強調する。
新型コロナウイルス感染症の流行にも気を配る必要がある。パンデミック(世界的大流行)以降、毎年冬場に流行しているからだ。大橋院長は「B型か、新型コロナ、その同時流行が起こるのか。いずれの可能性も考えられる」と述べる。その上で「重症化リスクの高い人は新型コロナワクチンの接種も検討してほしい」と指摘する。
感染防止対策として大橋院長は「新型コロナは夏場や冬場など、換気が不徹底になりやすい時期に流行してきた。患者を見ていても、自宅で換気対策をしていると家族内感染を防げている例が多い。マスクや手洗いに加え、換気をしっかり行ってほしい」と呼びかけた。【渡辺諒】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。