障害者施設で入所者の足を引っ掛け転倒させた疑い、職員の男を逮捕…太もも骨折の重傷

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神奈川県立障害者支援施設「愛名やまゆり園」(厚木市愛名)に入所する男性に暴行を加えて重傷を負わせたとして、厚木署は2日、施設職員の男(37)(同市)を傷害容疑で緊急逮捕した。
発表によると、男は2日午後2時15分頃、園内の通路で、入所者の男性(29)の足を引っ掛けると同時に背中を押して前のめりに転倒させ、右太もも骨折の重傷を負わせた疑い。容疑を認めている。
同署によると、足の痛みを訴えている男性を別の職員が発見し、病院に連れて行ったところ骨折が判明。施設内のカメラに、暴行する様子が映っていた。
県障害サービス課によると、男は園の聞き取りに対し、別の入所者を園内の受診に連れて行く途中に男性から繰り返し話しかけられ、受診時間が迫る焦りから暴行してしまったと説明しているという。
園は、社会福祉法人「かながわ共同会」が県からの委託を受けて運営。同法人が運営する厚木市内の別の施設でも今年4月、職員が入所者を虐待する行為があった。
黒岩知事は「信頼を揺るがすゆゆしき問題で重く受け止めている。再発防止に取り組む」とコメントした。

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