嘘の結婚の約束をして金をだましとったとして、不動産会社役員の木下浩次容疑者（56）が逮捕・送検されました。
木下容疑者は去年、マッチングアプリで知り合った、都内の50代の女性2人に対し、嘘の結婚の約束をして、現金合わせて910万円をだまし取った疑いが持たれています。容疑者の職場近くでは、被害者とみられる女性の目撃証言があります。
被害者と話した男性：「女性が『だまされた』って来たけど、全然、会えなかったんですよ。50歳前後の女性なんですけど、マンション買うとか言って、お金何百万円かを取られて、それっきり。金額も高額なんで、やはり焦っている感じでした」
木下容疑者は、さいたま市で暮らしていました。近隣住民によると、お金持ちそうに見え、1～2年前には結婚もしていたということです。木下容疑者は、マッチングアプリで『koji』というアカウントを使用し、女性2人と知り合い、結婚を信じ込ませていました。
ベンツなど高級車も複数台所有していた木下容疑者。警視庁によると、1000万円ほどの現金を見せたり、出会った当初から「結婚前提で交際しよう」などと話し、女性の両親に会うなどして、相手を信用させていました。
そのうえで「結婚後のマンションの頭金を用意したいが余裕がない」などと話し、1人から500万円、もう1人の女性から410万円を5回に分けて、現金で受け取っていたとみられています。しかし、金を受け取ると態度は一変。女性から別れを切り出すよう仕向けていたといいます。