郵便局員との交通事故で不満か 埼玉の立てこもり、86歳の男

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郵便局立てこもり事件で、埼玉県警蕨署に入る鈴木常雄容疑者を乗せた車両=31日午後10時47分
埼玉県蕨市の蕨郵便局で起きた立てこもり事件で、人質強要処罰法違反の疑いで逮捕された自称同県戸田市の職業不詳、鈴木常雄容疑者(86)が逮捕前の県警とのやりとりで、過去に同局の職員が運転する車両と物損事故を起こし、その際の対応に不満があったと説明したことが1日、捜査関係者への取材で分かった。
「郵便局の人と話したかった。逃げ遅れた人を人質に取った」とも供述。特定の人物との面会を求めていたといい、県警は詳しい動機を調べる。
事件は10月31日午後2時15分ごろ発生し、県警は約8時間後に鈴木容疑者を逮捕。郵便局で拳銃のようなものを使って女性職員2人を人質にした疑いが持たれている。
同日午後1時ごろ、鈴木容疑者の自宅とみられるアパートで火災が発生。その十数分後には、戸田市の戸田中央総合病院で屋外から診察室に銃が発砲される事件があり、男性医師と男性患者が負傷した。県警は郵便局付近でバイク1台を押収。病院からはバイクで現場を立ち去る不審な男が目撃されており、関連を捜査している。
立てこもり事件から一夜明けた蕨郵便局=1日午前、埼玉県蕨市

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