インフルエンザ猛威「今シーズンは2回以上かかる可能性」なぜ 感染した人も接種した方がいい? 【#みんなのギモン】

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例年にないタイミングで猛威を振るうインフルエンザですが、このままいくと短期間で2回感染してしまう恐れもあります。次のポイントを中心に詳しく解説します。●インフルエンザA型“2種類流行”●すでに感染…ワクチン打つ?■インフルエンザ 予防接種の開始前から拡大し…いま、インフルエンザがどれだけ流行しているのか30日、街の人に聞いてみました。長女(中学2年生)・二女(小学5年生)の母親(40代)「ちょうどけさ、お姉ちゃんの学校で2クラス学級閉鎖になるって連絡があったところ。中学1年生のクラスなんですけど、今日は給食食べて帰ってきます。ここから2日間、学級閉鎖ですと」

長男(小学3年生)・二男(0)の母親(30代)「息子の学校ではやって学年閉鎖になりました、2週間前。そのとき赤ちゃんもいるので、慌ててみんなで予防接種にいきました」東京都内の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数があります。1週間に1つの定点医療機関で何人インフルエンザの患者数がいたかを示すものです。例年であれば1、2月ごろにピークとなりますが、今年は8月下旬から増え始めました。10人をこえた9月には、都は「流行注意報」を調査開始以来、最も早く発表しています。そして今月22日までの1週間では21.74人ということで、前の週に比べて大幅に増加しています。コロナ禍の3年間、インフルエンザが流行しなかったことで抗体を持っている人が減り、流行が懸念されていましたが、今年は予防接種が始まる10月よりも前に感染が拡大してしまった形です。■都内のクリニック「今シーズンは2回以上かかる可能性も」東京・大田区にある大川こども&内科クリニックの大川洋二院長に話を聞きました。インフルエンザの患者は先月に328人いたそうで、今月はもう653人に上るといいます。これは例年の1月~3月に来るピーク以上の人数で、20年以上クリニックをやってきて1か月でこれほどインフルエンザ患者が出たのは初めてだといいます。さらに、今年は早い時期から流行が始まったことで、大川院長は「今シーズンは2回以上、インフルエンザにかかる可能性もある」と話しています。このクリニックでは実際に、夏に1度かかった人が2回目のインフルエンザになった人も数人いるそうです。なぜ、2回以上かかる可能性があるのかというと、流行しているウイルスの種類があります。いま都内で流行しているインフルエンザのウイルスは主に、「A型 H1」と、よく香港型とも言われる「A型 H3」の2つです。東京都によると、いま検出されている割合はH1が4割ほどで、H3が6割ほどとなっています。去年の冬に多かったH3が収束しないまま、9月ごろからH1も増えてきました。大川院長は、「それぞれ免疫が違うため、1度H3にかかった人が今度はH1にかかる可能性がある」と話しています。さらに、12月以降はB型がはやる可能性もあるため、そうなると3回感染してしまう恐れもあります。大川院長によると、2回目以降のインフルエンザにかかっても通常の治療や薬で問題ないそうです。今月、インフルエンザに感染した人はそのつらさを話していました。今月、インフルエンザ陽性となった都内在住の女性は、40℃の発熱があったといいます。都内在住(30代)「40℃って経験したことがなかったので、頭が熱いというか、重いというか爆発しそうになる。コロナは2022年8月の終わりに1度かかってまして、ダントツ今回の方が比べものにならない、別の病気です」女性は、40℃の発熱の経験をしてから「新型コロナウイルスもインフルエンザもかかりたくないので、緊急事態宣言のときと同じくらい感染予防は気をつけている。インフルエンザ、2回目は絶対にかかりたくない」と話していました。女性は、新型コロナのワクチンしか頭になくインフルエンザのワクチンは3年ほど受けていなかったということで、ワクチン接種は必ず受けるようにしたいとも話していました。■ワクチン接種 すでに感染した人は?学校や会社などでワクチンの集団接種をするのはこれから、という人も多いのではないでしょうか。その接種が始まる10月よりも前にかかった人が、今年は例年よりも多いということになります。まず、今年の秋冬に接種するインフルエンザのワクチンの供給予定量は、成人の量に換算して約6242万回分となっていて、例年よりも多く供給される予定です。大川院長のクリニックでは、接種初日の今月1日、100人以上の人が接種し、今月はすでに2000人以上がワクチンを打ったといいます。これは例年の10月よりは比較的多いということです。そしてすでに感染した人についても、別の型に感染してしまう可能性があるため、大川院長は「感染した後1週間から2週間あけて、接種した方がいい」と話しており、体調などを考慮して早めのインフルエンザワクチンの接種を検討した方がよさそうです。 ◇本格的な寒さを迎えるこれからの季節は、出掛ける機会も増えるのではないでしょうか。油断せずにマスクや手洗いなど、改めて基本的な感染対策を心がけましょう。(2023年10月30日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。#みんなのギモンhttps://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html
例年にないタイミングで猛威を振るうインフルエンザですが、このままいくと短期間で2回感染してしまう恐れもあります。次のポイントを中心に詳しく解説します。
●インフルエンザA型“2種類流行”●すでに感染…ワクチン打つ?
いま、インフルエンザがどれだけ流行しているのか30日、街の人に聞いてみました。
長女(中学2年生)・二女(小学5年生)の母親(40代)「ちょうどけさ、お姉ちゃんの学校で2クラス学級閉鎖になるって連絡があったところ。中学1年生のクラスなんですけど、今日は給食食べて帰ってきます。ここから2日間、学級閉鎖ですと」
長男(小学3年生)・二男(0)の母親(30代)「息子の学校ではやって学年閉鎖になりました、2週間前。そのとき赤ちゃんもいるので、慌ててみんなで予防接種にいきました」
東京都内の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数があります。1週間に1つの定点医療機関で何人インフルエンザの患者数がいたかを示すものです。
例年であれば1、2月ごろにピークとなりますが、今年は8月下旬から増え始めました。10人をこえた9月には、都は「流行注意報」を調査開始以来、最も早く発表しています。そして今月22日までの1週間では21.74人ということで、前の週に比べて大幅に増加しています。
コロナ禍の3年間、インフルエンザが流行しなかったことで抗体を持っている人が減り、流行が懸念されていましたが、今年は予防接種が始まる10月よりも前に感染が拡大してしまった形です。
東京・大田区にある大川こども&内科クリニックの大川洋二院長に話を聞きました。
インフルエンザの患者は先月に328人いたそうで、今月はもう653人に上るといいます。これは例年の1月~3月に来るピーク以上の人数で、20年以上クリニックをやってきて1か月でこれほどインフルエンザ患者が出たのは初めてだといいます。
さらに、今年は早い時期から流行が始まったことで、大川院長は「今シーズンは2回以上、インフルエンザにかかる可能性もある」と話しています。このクリニックでは実際に、夏に1度かかった人が2回目のインフルエンザになった人も数人いるそうです。
なぜ、2回以上かかる可能性があるのかというと、流行しているウイルスの種類があります。
いま都内で流行しているインフルエンザのウイルスは主に、「A型 H1」と、よく香港型とも言われる「A型 H3」の2つです。東京都によると、いま検出されている割合はH1が4割ほどで、H3が6割ほどとなっています。
去年の冬に多かったH3が収束しないまま、9月ごろからH1も増えてきました。大川院長は、「それぞれ免疫が違うため、1度H3にかかった人が今度はH1にかかる可能性がある」と話しています。
さらに、12月以降はB型がはやる可能性もあるため、そうなると3回感染してしまう恐れもあります。大川院長によると、2回目以降のインフルエンザにかかっても通常の治療や薬で問題ないそうです。
今月、インフルエンザに感染した人はそのつらさを話していました。今月、インフルエンザ陽性となった都内在住の女性は、40℃の発熱があったといいます。
都内在住(30代)「40℃って経験したことがなかったので、頭が熱いというか、重いというか爆発しそうになる。コロナは2022年8月の終わりに1度かかってまして、ダントツ今回の方が比べものにならない、別の病気です」
女性は、40℃の発熱の経験をしてから「新型コロナウイルスもインフルエンザもかかりたくないので、緊急事態宣言のときと同じくらい感染予防は気をつけている。インフルエンザ、2回目は絶対にかかりたくない」と話していました。
女性は、新型コロナのワクチンしか頭になくインフルエンザのワクチンは3年ほど受けていなかったということで、ワクチン接種は必ず受けるようにしたいとも話していました。
学校や会社などでワクチンの集団接種をするのはこれから、という人も多いのではないでしょうか。その接種が始まる10月よりも前にかかった人が、今年は例年よりも多いということになります。
まず、今年の秋冬に接種するインフルエンザのワクチンの供給予定量は、成人の量に換算して約6242万回分となっていて、例年よりも多く供給される予定です。
大川院長のクリニックでは、接種初日の今月1日、100人以上の人が接種し、今月はすでに2000人以上がワクチンを打ったといいます。これは例年の10月よりは比較的多いということです。
そしてすでに感染した人についても、別の型に感染してしまう可能性があるため、大川院長は「感染した後1週間から2週間あけて、接種した方がいい」と話しており、体調などを考慮して早めのインフルエンザワクチンの接種を検討した方がよさそうです。

本格的な寒さを迎えるこれからの季節は、出掛ける機会も増えるのではないでしょうか。油断せずにマスクや手洗いなど、改めて基本的な感染対策を心がけましょう。
●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。#みんなのギモンhttps://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html
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