小6女子がキリマンジャロ登頂「へっちゃらだった」…4歳から登山始め、6歳で山梨百名山を制覇

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甲府市の小学6年、伴野嶺(れい)さん(12)が9月、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ(5895メートル)の登頂を果たした。
4歳から登山を始め、登った山はすでに300座を超える。小学2年から憧れていた念願をかなえ、「自信がついた」と笑顔を見せた。嶺さんは4歳の頃、小楢山に登った際の達成感から登山に熱中。母・直美さん(49)に支えられながら、6歳で山梨百名山を制覇した。
キリマンジャロは山岳雑誌や登山家の著書で知り、「大きなプリンみたいな形できれい」と興味を持った。地球温暖化が進み、氷河がどんどん解けてしまっていることから「今の姿を目に焼き付けたい」と挑戦を決めた。
今年7月に、クラウドファンディングで資金を募ったところ、当初の目標金額を30万円以上上回る、83万1210円が集まった。
9月1日に日本を出発し、3日にキリマンジャロへと足を踏み入れた。氷河がまだ多く残っていると思っていた山肌は、山火事で焼け焦げている所もあった。環境破壊の実情を目の当たりにした。
山頂に近づくにつれて気分が高まったからなのか、登るのは「へっちゃらだった」。登頂を果たしたのは7日だった。「言葉にならないほど、うれしかった」と振り返る。
10月23日には、樋口雄一市長に登頂を報告。樋口市長は「忘れられない、大きな財産になったと思う。これからも夢や目標に向かって挑戦してほしい」と語った。
今は、日本三百名山の制覇を目指しているが、他にも挑戦したい山がある。「高校生のうちに、南極大陸最高峰のビンソンマシフを登りたい。そのためにも、まずは図書館で南極の本を借りないと」。夢はこれからも高くそびえている。

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