全国で初めて自動運転「レベル４」の移動サービスを導入した福井県永平寺町で２９日、客を乗せた自動運転のカートが、道路脇に止まっていた自転車と接触事故を起こした。
５月の運行開始後初めての事故で、運行を担う町の第３セクターは原因調査とともに、安全が確認されるまで運行の中止を決めた。
「レベル４」は自動運転の水準の上から２番目で、特定の条件下で公道を運転手不在で走行できる。県警などによると、２９日午前１０時２５分頃、町道を走行中のカート（７人乗り）が道路脇に止めてあった自転車に衝突した。乗客４人にけがはなく、車両と自転車に目立った傷はなかった。
事故を起こしたカートは県公安委員会の許可を受け、約２キロの区間で道路に敷設された電磁誘導線に沿って最高時速１２キロで運行している。路上に人や障害物があれば、車載カメラやレーダーで把握してよけたり、停止したりする機能があるが、今回は接触の衝撃をセンサーが感知して自動停止したという。