「ホステスを下手に口説かないし、しつこくない」極道歴66年の男が語った「ヤクザが女にモテる理由」

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〈借金トラブルを代わりに解決したことも…極道歴“60年超え”の男が明かした「ヤクザと仲良くしていた芸能人・避けていた芸能人」【写真あり】〉から続く
「わしはタニマチじゃないし、あくまでもその芸能人と友だちという感覚で飲んでいるので、今回はわしが払ったら次は相手が払うという五分の関係だ。それが人と人との付き合い方だと思う」
【ヤバすぎ】「あれ? 指が3本しか…」女にモテまくる元ヤクザの姿を見る
芸能人とはギャンブルに興じない、五分と五分の関係で付きなうなど、トラブルを起こさないための「ヤクザ業界の独自ルール」を解説。その道66年、元ヤクザの正島光矩氏(1940年生まれ)による初の著書『ジギリ 組織に身体を懸けた極道人生』より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む)
66年ヤクザを続けた元神戸山口組宅見組幹部の正島光矩氏。彼が遊ぶときに、大切にしていることとは?(写真:本人提供)
◆◆◆
芸能人とは普通のクラブで飲むことが多かった。
芸能人や野球選手など目立つ人間が遊ぶ銀座のクラブに行くこともあったが、向こうに一方的に払わせたり、わしが一方的に払うようなことはしなかった。
わしはタニマチじゃないし、あくまでもその芸能人と友だちという感覚で飲んでいるので、今回はわしが払ったら次は相手が払うという五分の関係だ。それが人と人との付き合い方だと思う。
いくら売れっ子で金を持っている相手でも、わしがおいしい話でシノギがうまく行って、財布に何百万円入っていたとしても、それは関係ない。
そのような付き合い方をしないと人間関係はうまく回らない。
五分のバランスが取れてはじめて、人間関係は長続きする。それが人生のコツだと感じているし、今も間違っていたとは思っていない。
表向きだけで付き合っていると人間関係はうまく回らない。一度でも飲んで相手を気に入って「今度また飲みましょう」と、本音で付き合わないと駄目だ。
実際に芸能人と飲むときも、相手がひとりで来たりマネージャーと来ることもあったが、マネージャーもわしのことを信用しているから、一緒に飲んだり、芸能人だけを置いて帰ることも多々あった。
飲みに行く話も、マネージャーを通しての連絡や本人から直接電話が来たりもしていた。なかでも山城新伍とは一番多く飲んだ。
また、芸能人と賭け事などはしなかった。
ヤクザや芸能人は高レートの麻雀など賭け事を派手にやるイメージがあるかもしれないが、わしはそんなのは好きではなかった。
芸能人が賭け事で大きく負けて、そのトラブルの処理をやっていた関係もあると思う。せいぜいわしがやるのは身内同士の小さな賭け事くらいだった。賭け事でのトラブルは、嫌というほど見てきた。
勝ったときは堂々と相手側に要求して、負けたときはクヨクヨして払わないとか、一部だけ払ってこっちにケツを回すなど、そんな人間をたくさん見て、嫌気がさしていた。
芸能界との付き合いは、京都の撮影所の関係だけではなかった。
わしが関東に上がって坂町総業という看板を出して二代目宅見組の代紋を掲げたときにも、芸能界の古い人間とは付き合いがあった。
例えば、何度も名前を出して悪いが山城新伍とは旧友のような付き合いをしていた。
山城新伍が嫁さんの花園ひろみと仲が悪くなって芝公園にある東京プリンスホテルに部屋を借りたときも、わしは一緒に部屋を借りて生活をするような時期もあった。だが、その後芸能界が反社会勢力、つまりヤクザとの付き合いを止めましょうという流れになって、芸能人との付き合いが段々薄くなってきた。 芸能人も人に夢を売ってなんぼだから、当然マスコミに騒がれるような交際は避ける。何度も言うが、わしはタニマチでもスポンサーでもなく、ただの友人関係だからそこは察して付き合いを遠慮するようになった。 芸能協会などで、反社会勢力と付き合うな、と叫ばれ始めたのはわしが旭川刑務所に行く前だから20年以上前の話だと記憶している。そこで無理を言って芸能人と付き合ってもお互いにいい感情を持たないだろうし、何かあったら干されるのは芸能人だから、そこは一線を引くべきだ。 本人が友だちとして飲みに行きたい、遊びに行きたいと言ってもわしから断っていたくらいだった。「実はこういうわけで、もう付き合えない」と向こうからわざわざ電話があったこともある。もちろんこっちも友だちだから、相手の立場を察して会わないようにしていた。 昔はディナーショーのときに花束を渡したりしたけど、そんなことももうめっきり少なくなった。それでもヤクザと付き合っていた芸能人も… 我々ヤクザ側が遠慮するのが当たり前だと思う。 ただ、そんな厳しい時代でもわしと付き合いを変えなかった芸能人もいたことはいた。 さすがに名前は出せないが、先日別れた女房とディナーショーに行ったときに花束を出したら喜んでいた。わしはもう引退していて関係ないから、堂々と花を出すことができたというのも良かった。 ヤクザと芸人は、女にモテる。 飲みに行く客は自分が楽しみたいからホステスなどに無理を言って品のない飲み方をするが、逆にわしらは話術や態度で相手を遊ばせてあげる。 下手に口説かないし、その場が楽しければいいという遊び方をしているからだ。女にしつこくしないし、綺麗に遊んで飲んで帰るし、それが一流の遊び人だと思っている。(正島 光矩/Webオリジナル(外部転載))
山城新伍が嫁さんの花園ひろみと仲が悪くなって芝公園にある東京プリンスホテルに部屋を借りたときも、わしは一緒に部屋を借りて生活をするような時期もあった。だが、その後芸能界が反社会勢力、つまりヤクザとの付き合いを止めましょうという流れになって、芸能人との付き合いが段々薄くなってきた。
芸能人も人に夢を売ってなんぼだから、当然マスコミに騒がれるような交際は避ける。何度も言うが、わしはタニマチでもスポンサーでもなく、ただの友人関係だからそこは察して付き合いを遠慮するようになった。
芸能協会などで、反社会勢力と付き合うな、と叫ばれ始めたのはわしが旭川刑務所に行く前だから20年以上前の話だと記憶している。そこで無理を言って芸能人と付き合ってもお互いにいい感情を持たないだろうし、何かあったら干されるのは芸能人だから、そこは一線を引くべきだ。
本人が友だちとして飲みに行きたい、遊びに行きたいと言ってもわしから断っていたくらいだった。
「実はこういうわけで、もう付き合えない」と向こうからわざわざ電話があったこともある。もちろんこっちも友だちだから、相手の立場を察して会わないようにしていた。
昔はディナーショーのときに花束を渡したりしたけど、そんなことももうめっきり少なくなった。
我々ヤクザ側が遠慮するのが当たり前だと思う。
ただ、そんな厳しい時代でもわしと付き合いを変えなかった芸能人もいたことはいた。
さすがに名前は出せないが、先日別れた女房とディナーショーに行ったときに花束を出したら喜んでいた。わしはもう引退していて関係ないから、堂々と花を出すことができたというのも良かった。
ヤクザと芸人は、女にモテる。
飲みに行く客は自分が楽しみたいからホステスなどに無理を言って品のない飲み方をするが、逆にわしらは話術や態度で相手を遊ばせてあげる。
下手に口説かないし、その場が楽しければいいという遊び方をしているからだ。女にしつこくしないし、綺麗に遊んで飲んで帰るし、それが一流の遊び人だと思っている。
(正島 光矩/Webオリジナル(外部転載))

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