中央分離帯のバナナ、植えた男性が別の場所に植え替え 福岡・久留米

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福岡県久留米市で市役所に近い市道の中央分離帯に無許可で植えられていたバナナの草が、別の場所に植え替えられることになりそうだ。
【バナナを鉢に植え替える男性】 バナナは、主にフィリピンで栽培されている小ぶりのモンキーバナナ。高さ4~5メートルに育ち、9月下旬には赤紫の花の上に青々とした実の房を付けていた。熱帯果樹が九州北部で育っていたこともあり、毎日新聞などが報じると話題になっていた。 このバナナは2021年、近くに住む男性によって植えられた。当時は中央分離帯に何もなく、男性が「ゴミのポイ捨てを防ぎ、緑化したい」という思いで、市の許可を取らずに苗3株を植えた。

その後、水やりなどをしたら、すくすくと成長して今秋に初めて実を付けた。だが、バナナの草は強風で倒れやすく、街路樹として適さないと指摘されたうえ「葉が車の通行の妨げになる」として、市から元の状態に戻すよう求められていた。 男性は29日午前7時半から約1時間かけて、市道の中央分離帯で、親株から育った子株をスコップで切り分け、持ってきた鉢に植え替えた。自宅の屋上などで育て、親株は11月中に県内の友人の畑などに植え替える予定だ。男性は「伐採するのはしのびなく、植え替えることにした」と話した。【足立旬子】
バナナは、主にフィリピンで栽培されている小ぶりのモンキーバナナ。高さ4~5メートルに育ち、9月下旬には赤紫の花の上に青々とした実の房を付けていた。熱帯果樹が九州北部で育っていたこともあり、毎日新聞などが報じると話題になっていた。
このバナナは2021年、近くに住む男性によって植えられた。当時は中央分離帯に何もなく、男性が「ゴミのポイ捨てを防ぎ、緑化したい」という思いで、市の許可を取らずに苗3株を植えた。
その後、水やりなどをしたら、すくすくと成長して今秋に初めて実を付けた。だが、バナナの草は強風で倒れやすく、街路樹として適さないと指摘されたうえ「葉が車の通行の妨げになる」として、市から元の状態に戻すよう求められていた。
男性は29日午前7時半から約1時間かけて、市道の中央分離帯で、親株から育った子株をスコップで切り分け、持ってきた鉢に植え替えた。自宅の屋上などで育て、親株は11月中に県内の友人の畑などに植え替える予定だ。男性は「伐採するのはしのびなく、植え替えることにした」と話した。【足立旬子】

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