福岡県宗像市内に小型犬のミニチュアダックスフント9匹を生きたまま捨てたとして、福岡県警は29日、北九州市戸畑区、派遣社員、土田順一（49）と妻容子（45）の両容疑者を動物愛護法違反（遺棄）容疑で逮捕した。両容疑者は「約50匹遺棄した」と供述している。県内では5～8月、複数の市町で捨てられたとみられるミニチュアダックスフント計約50匹が保護されており、県警は両容疑者が関与したとみて調べる。
【写真まとめ】ペット犬種の人気ランキング 1位は… 逮捕容疑は、両容疑者は共謀し7月14日午後2時50分～11時ごろ、宗像市冨地原の県道沿いの路上にミニチュアダックスフント9匹（雄4匹、雌5匹）を置き去りにし、遺棄したとしている。県警によると、いずれも容疑を認めている。 県警の調べに対し、両容疑者は「18年前から2人で飼い始めた」と供述。いずれも正規のブリーダーではないといい、自宅アパートの一室で放し飼いをしていたとみられる。近隣住民からは犬の鳴き声やふん尿の臭いについて苦情が寄せられていた。県警は、ペットの多頭飼育が崩壊した末に遺棄したとみている。 県や北九州市によると、遺棄されたダックスフントが見つかったのは北九州市と宗像市、苅田町、岡垣町の4市町で、路上や鉄道の高架下、草むらなどに捨てられているのを付近の住民が見つけ、保護された。いずれも成犬で目立った外傷はなく、人になれている様子だったが、マイクロチップはついていなかった。県警によると、避妊去勢手術や狂犬病の予防接種も受けていなかったという。 保護されたミニチュアダックスフントは自治体や動物愛護団体などが、飼う意思がある人への譲渡を進めている。【佐藤緑平、土田暁彦】
逮捕容疑は、両容疑者は共謀し7月14日午後2時50分～11時ごろ、宗像市冨地原の県道沿いの路上にミニチュアダックスフント9匹（雄4匹、雌5匹）を置き去りにし、遺棄したとしている。県警によると、いずれも容疑を認めている。
県警の調べに対し、両容疑者は「18年前から2人で飼い始めた」と供述。いずれも正規のブリーダーではないといい、自宅アパートの一室で放し飼いをしていたとみられる。近隣住民からは犬の鳴き声やふん尿の臭いについて苦情が寄せられていた。県警は、ペットの多頭飼育が崩壊した末に遺棄したとみている。
県や北九州市によると、遺棄されたダックスフントが見つかったのは北九州市と宗像市、苅田町、岡垣町の4市町で、路上や鉄道の高架下、草むらなどに捨てられているのを付近の住民が見つけ、保護された。いずれも成犬で目立った外傷はなく、人になれている様子だったが、マイクロチップはついていなかった。県警によると、避妊去勢手術や狂犬病の予防接種も受けていなかったという。
保護されたミニチュアダックスフントは自治体や動物愛護団体などが、飼う意思がある人への譲渡を進めている。【佐藤緑平、土田暁彦】