「殺人事件が起きたビル」で営業する店舗も…外国人観光客を狙う「歌舞伎町違法風俗」の恐ろしい実情

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本最大級の歓楽街である新宿歌舞伎町。通りのあちこちでキャッチや客引きが声掛けをしており、歌舞伎町に行ったことのある人なら、その熱量に驚いたことがある人も多いのではないだろうか。
多くのキャッチや客引きは居酒屋やキャバクラなどに雇われているが、なかには人通りの少ない場所で怪しい店に案内するキャッチもいる。
今回紹介するのは、専門のキャッチに案内してもらわないと行くことができない、無許可で営業している「裏風俗店」だ。
歌舞伎町にある裏風俗店は、コロナ禍後のインバウンド増加を受け、去年あたりからX(旧Twitter)をはじめ、各種SNSで盛り上がりを見せている。こうした違法風俗店は摘発され、淘汰されてきた歴史がある。しかしながら、これらの裏風俗店には行政の介入はなく、最近では次々と新規店舗をオープンし、勢力を拡大している。
歌舞伎町のビル群のなかにこの裏風俗店は存在しており、それぞれ違う場所にあるが、殺人事件が起きたなどの、治安の悪いビルのなかにある店もあり、裏風俗という言葉のうさん臭さや危険性を体現している。
裏風俗店は商業ビルのなかにあり、テナントは看板を出しておらず、一般人が店に行こうとしても、なかなか見つけられない場所にある。仮に、場所を見つけられたとしても、店のドアには鍵がかけられているため、誰かの紹介がなければ門戸が開かれることはない。
そのため、ここへ行くには、最初は歌舞伎町に多くいるキャッチからの紹介が不可欠になっている。
それだけではなく、店番のように店のドアの前に椅子を置き、本当に客として迎え入れていいのかと監視をする従業員らしき人物も存在し、簡単には入店ができない。摘発の対策で、入念な監視体制で営業が行われているのが現状だ。
こうした店の形態はいわゆる一発屋になる。このような一発屋と呼ばれる風俗店は「ちょんの間」と呼ばれ、本番ができる店として昔は各地に点在していたが、相次ぐ摘発で激減してしまい、その結果裏風俗が少しずつ増え始めている。
今回紹介する裏風俗店では、6000円でヘルスコース、1万円を払うと本番ができるようになっている。当初、インバウンド向けで営業する予定だったこともあってか、店員には海外からの出稼ぎできた女性が多い。
店内に入ると、体形がわかりやすく、露出度の高いドレスを着た外国人女性が自分を指名させるために片言の日本語でアピールしており、女性を決めた後は、店主にお金を支払い奥の部屋でサービスを受けるという流れになっている。
今日、日本ではインバウンド需要が高まり、多くの外国人観光客が歌舞伎町を訪れている。日本の風営法について詳しく知らない外国人を狙った商売も出来上がりつつあるのが現状だ。
日本に対する良くないイメージが海外に広まる前に、摘発や行政の指導など、適切な対応が求められている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。