ライオンに襲われ死亡の飼育員、落とし戸の閉め忘れに気づきおりに近づいたか…事故の経緯公表

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

福島県二本松市の「東北サファリパーク」でライオンに襲われた飼育員加藤健一さん(53)が死亡した事故を受け、同施設は30日、事故の詳しい経緯を公表した。
監視カメラの映像などから、ライオンのおりを閉め忘れたことに気づいた加藤さんがおりに近づき、襲われたとみられている。
同施設によると、加藤さんは事故当日の9月28日午後3時20分、閉園にあわせてライオンを展示スペースから獣舎に収容する作業を始めた。獣舎内にはライオンのおりが八つ並んでおり、加藤さんは奥から3番目のおりにえさを入れて通路に出た。その際、通路とおりの間の落とし戸が閉まっていなかったのが、監視カメラの映像で確認できたという。
ライオンのいる展示スペースとおりの間の戸が開けられ、ライオンがおりに入った。その後すぐ、加藤さんは落とし戸が閉まっていないと気づいたのか、問題のおりに近づいた。その瞬間、ライオンに引きずり込まれ、おりの中で襲われた。作業開始から3分ほどの間の出来事だった。
獣舎には加藤さんの作業を補助監視する飼育員もいたが、獣舎の出入り口付近におり、落とし戸が開いているのに気づいたのとほぼ同時に、加藤さんが襲われたという。
同施設はこの日公表した文書で、「関係機関からの指摘指導をもとにさらなる安全対策を施し、再発防止に努める」としている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。