訪日外国人が思わず撮った“意外な1枚” カーブミラーの写真も!?ニッポンの魅力

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今年8月に日本に来た外国人の観光客数は、去年8月の13倍およそ215万人で、3カ月連続で200万人を超えたということです。そうした外国人観光客が日本で撮影した写真を見せてもらうと、日本人が気が付かない“意外な発見”がありました。
■食べ物にトイレも…なぜその写真!?
東京・浅草は、26日も多くの外国人観光客でにぎわっていました。
今や見ない日はないほどに増えた外国人観光客。街の至る所で、スマートフォンを掲げて撮影している外国人観光客が目立ちます。
外国人観光客が「どんな写真を撮影したのか」に注目しました。
日本観光初日だというオランダ人夫婦は、何の変哲もないパンの写真を撮影していました。
オランダからの観光客:「日本のパンはきちんと整理されていて、よく考えられて並んでいるの。思わず眺めてしまうわ。オランダでは、ただ置いてある感じ。見た目も可愛いし、珍しいパンもあるし、おいしそうなパンだなって思ったの」
フランス人観光客は、シャインマスカットを挟んだサンドイッチの看板を撮影していました。
フランスからの観光客:「サンドイッチ!グレープサンドイッチ」「フランスに甘いサンドイッチはない。肉や野菜を挟んだものだけだね。あとで食べるんだ。好奇心をそそられるね」
“母国とは違う光景”に驚く外国人観光客。スペイン人カップルが来日して最初に撮影したのは、温水洗浄便座です。
スペインからの観光客:「母国にいる家族に最初に送ったわ。温水洗浄便座でキレイにすることができて、気に入ったの」
さらに、アイルランド人グループもパシャリ。母国にはないという“日本の技術”に感動。
そして、こんな勘違いをするメキシコ人もいました。トイレの使い方が書かれた、注意書きの張り紙です。
メキシコからの観光客:「『こうしちゃダメだよ』って書いてあるだろう?面白くて、友達にも写真を送ったんだ。みんな笑ってたよ。トイレにジャンプなんてしない。伝統的な和式トイレは、そっち向きに使うからだろう」「(Q.メキシコにはこういう注意書きはない?)NO」
■「どうしてそんなものまで?」隠された魅力
中には、こんな外国人もいました。
イスラエルからの観光客:「ミストが出ていて撮りました。イスラエルにはミストがないので。イスラエルよりも暑い」
9月に入っても“異例の残暑”が続く東京では、涼しさを象徴するモノまで!
イスラエルからの観光客:「日本は朝から湿度が高い。一日中ね。ベリーホット」
一方、スマホを持って歩くドイツ人観光客は、何度も立ち止まってはスマホで撮影していました。
ドイツからの観光客:「渋谷は美しい」
お気に入りの1枚を見せてもらうと…カーブミラー?
ドイツからの観光客:「10分前に撮りました。ドイツにはカーブミラーはあまりなくて。歩き回って狭い道とかに入ると至る所にあって、珍しいです」
「どうしてそんなものまで?」と、日本人からすれば何の変哲もない、写真に隠された魅力があるようです。
■中国人インフルエンサー紹介“穴場スポット”
東京・新宿区にある階段では、多くの外国人がポーズを決めて撮影しています。
中国・湖南省からの観光客:「およそ3年間、コロナで日本への旅行が解禁されず、ずっと来られませんでした。聖地巡礼です。憧れていた場所に来ることができて、すごいうれしい」
東京・新宿区にある神社には、中国からの観光客もいました。有名なアニメ映画に出てくるシーンに似ていることから、多くの人が訪れるといいます。
中国・北京からの観光客:「中国にはない感じで、日本の伝統的な感じがするわ」
葛飾・柴又では、“昭和レトロ感”を求めてやってくる人もいました。
今週末には、大型連休「国慶節(こっけいせつ)」を控えていますが、ひと足先に日本を訪れた理由を聞きました。
中国・深センからの観光客:「中国のSNSでお勧めされていたので…」
日本を訪れるキッカケの一つになってるのが、SNSだといいます。
中国人インフルエンサー 雷国悦さん(32):「中国と日本の架け橋になれるように、情報を発信していきたいなと思って」
中国で60万人以上のフォロワーを持つ、日本在住のインフルエンサー雷さん。ある投稿のタイトルには「東京近郊のニッチな観光スポット」と書かれていました。
混雑を避けられる日本のいわゆる“穴場スポット”を紹介。中国からの旅行者の問い合わせが多いといいます。
雷さん:「『どうやって行くの?』『どこにあるの?』という質問が多くあります。東京からあまり離れていなくて、行こうと思えば行ける場所だったり。一日かけて“穴場スポット”に行った方が、混まないで楽しめるのではないかなと。息をのむほどキレイで、『また行きたい』『周りにおすすめするべき』と思ったので、動画を投稿しました」
■本で囲まれた「本棚劇場」 中国SNSで話題
雷さんがお勧めする“穴場スポット”は、東京駅から電車でおよそ1時間、埼玉県所沢市にある「角川武蔵野ミュージアム」です。
新国立競技場などを手掛けた世界的な建築家・隈研吾さんがデザイン監修したことで知られる文化複合施設です。
高さおよそ8メートル、本で囲まれた空間「本棚劇場」。映画「ハリー・ポッター」のワンシーンに出てくるような世界観だと、中国のSNSで話題になっています。
そして、迫力あるプロジェクションマッピングは幻想的な空間へと誘います。
中国からの観光客:「SNSで写真を見て、面白そうだなと思って来ました」「すごく面白い、キレイ。中国はあんなに高い本棚はないんです」
台湾からの観光客:「SNSを見て来ました。ハリー・ポッターの世界観を見るために」
台湾からのバスツアー、およそ20人の団体客が来ました。さらに少し遅れて、別の台湾からのツアー客もいました。
一目散に向かった先は「本棚劇場」。巨大な本棚の空間に釘付けです。そして、プロジェクションマッピングの幻想的な演出に、ツアー客はご満悦のようです。
台湾からの団体客:「すごくキレイ」「ここに来て、とても楽しめているわ」「ハリー・ポッターのワンシーンみたいでした」「細部にこだわりがあって、すごいテクノロジーです。細やかな心遣いが見えて、素晴らしかったわ」
台湾からの団体客:「ジャンプしましょう!」「1・2・3」「とにかくジャンプして!キョンシーみたいなジャンプでもいいよ!」「1・2・3」「ジャンプしてよ!」
なかなか思うような写真が撮れません。撮影からおよそ10分、撮れた1枚が…。苦労した甲斐もあり、思い出の1枚となりました。
台湾からの団体客:「どこに行っても日本は楽しい。もう何回も来ています。驚嘆しました。この旅でこのようなものが見れて、本当に良かったです」

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