「小説パクられた」 青葉被告、放火後叫ぶ音声公開 京アニ事件公判

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36人が犠牲になった2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人や現住建造物等放火などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第2回公判が6日、京都地裁であった。事件直後に被告が警察官に取り押さえられた際の音声が公開され、被告が「パクられた、小説」などと叫ぶ緊迫した様子が明らかになった。
「妄想だったでは納得できない」遺族涙止まらず 青葉被告は事件直後、現場近くで身柄を確保された。自身も大やけどを負い、救急搬送されるまでの短時間、駆け付けた警察官と会話していた。

法廷で流された音声は約3分間で、検察側が明らかにした。警察官が「名前言えるか」と尋ねると、被告はためらわずに「青葉真司」とはっきりした口調で応じた。「何でやった、言わなあかんぞ」との問いには「パクられた」と返答。「何を」と聞かれると「小説」と叫ぶように答え、「お前らがパクりまくったからだろ」と興奮した口調で怒鳴った。 事前にガソリンスタンドでガソリンを購入したことや、埼玉県に住んでいることなども素直に答えたが、放火された現場が知っている場所かとの質問には「知らねえよ。お前らが知ってるだろ」と返答。そして「お前ら全部知ってんだろ」と叫んだ後は、やけどの影響からか沈黙し、警察官の呼び掛けにも応じなくなった。 検察側はこの日、被告が使っていたスマートフォンの解析内容の一部も明らかにした。被告が16年8月以降、京アニ関連のサイトを少なくとも約2500回にわたって閲覧していたと説明。事件約4カ月前にスマホの契約を解約する直前にも、特定の監督やアニメーターらの情報を何度も閲覧していたと指摘した。【久保聡、安元久美子、水谷怜央那】
青葉被告は事件直後、現場近くで身柄を確保された。自身も大やけどを負い、救急搬送されるまでの短時間、駆け付けた警察官と会話していた。
法廷で流された音声は約3分間で、検察側が明らかにした。警察官が「名前言えるか」と尋ねると、被告はためらわずに「青葉真司」とはっきりした口調で応じた。「何でやった、言わなあかんぞ」との問いには「パクられた」と返答。「何を」と聞かれると「小説」と叫ぶように答え、「お前らがパクりまくったからだろ」と興奮した口調で怒鳴った。
事前にガソリンスタンドでガソリンを購入したことや、埼玉県に住んでいることなども素直に答えたが、放火された現場が知っている場所かとの質問には「知らねえよ。お前らが知ってるだろ」と返答。そして「お前ら全部知ってんだろ」と叫んだ後は、やけどの影響からか沈黙し、警察官の呼び掛けにも応じなくなった。
検察側はこの日、被告が使っていたスマートフォンの解析内容の一部も明らかにした。被告が16年8月以降、京アニ関連のサイトを少なくとも約2500回にわたって閲覧していたと説明。事件約4カ月前にスマホの契約を解約する直前にも、特定の監督やアニメーターらの情報を何度も閲覧していたと指摘した。【久保聡、安元久美子、水谷怜央那】

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