青葉被告、埼玉で無差別殺傷計画 京アニ1カ月前、検察指摘

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青葉真司被告
36人が死亡した2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件の京都地裁(増田啓祐裁判長)の裁判員裁判初公判で検察側は5日、殺人罪などに問われた無職青葉真司被告(45)が事件1カ月前の19年6月、さいたま市の大宮駅で無差別殺傷事件を起こそうとしたが断念したと指摘した。
被告は京アニの小説コンクールに応募した長編と短編の2作が落選するなど「何も思い通りにならない」と投げやりな気持ちや怒りを強めて無差別殺傷を計画したという。弁護側も同様に「被告は大宮駅前で大量殺人を計画したが、未遂に終わった」と説明した。
5日午後の審理では、検察側が請求した証拠の取り調べを実施。検察側は、犠牲者36人の死因など被害状況に関する証拠を読み上げた。うち19人を匿名とし、年齢だけを明らかにした。
検察側によると、被告は小説の落選を経て、京アニや、憧れを抱いていた同社所属の女性監督に「自分の作品を盗用された」と妄想。自分とは逆にスターダムを駆け上がっていく京アニや女性への怒りを募らせて19年6月18日、大宮駅での無差別殺傷を企て、包丁6本を持って大宮駅に行ったが断念した。

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