【独自】「入手メール」で社長語ったのは 同業他者とトラブル“暴行”か ビッグモーター社員逮捕

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社長から現役社員へ連日メールが送られているビッグモーター。
和泉社長が1日朝、メールで、「営業社員が他者の社員とトラブルがあり暴行の現行犯で逮捕される事件が起きました」と発信した。
和泉社長が言及したのは、8月31日に発生した暴行事件。大阪・大東市に住む29歳のビッグモーター社員の男が逮捕された。
京都市内の店舗に勤務する男は、車の見積もりで客の自宅を訪れた際、同業他社の男性と鉢合わせたという。
先に客を訪問していた同業他社の男性から、すでに契約していた旨を告げられると、口論に発展。
怖くなった同業他社の男性が、スマートフォンで撮影を始めたところ、ビッグモーター社員の男が突き飛ばしたという。
男は、警察の調べに対し、「相手のスマホをつかんだだけで暴力は振るっていません」と供述しているという。
31日は、「存続をかけた本気の戦いが始まる」と危機感を示した和泉社長。
事件を受け、1日は社会の一員としての自覚を促した。
和泉社長 1日朝のメッセージ「時には感情的になることがあるのも分かります。しかしそういう時こそ社会の一員としての自覚を思い返してください」
メールの中で、「コンプライアンス」という言葉を3回も使った和泉社長。
一方、メールを見た現役社員のAさんは、「コンプライアンスって言葉自体がこの会社に一切なかった言葉であるので、本当に実施されるべきだと」と話した。
問題発覚後の社内の様子は、どうなっているのか。
Aさんによると、客は10分の1以下に激減。
新たなノルマが設定され、パワハラ的な空気も残っているという。そして、周りから「“詐欺集団”」と言われることが多いという。
社員の間で今、多く上がっている声が、前副社長の兼重宏一氏に関するもの。
現役社員Aさん「社員からの声をまとめたリストみたいなものを作ったんですけど、一番多かった声は、(宏一前)副社長の会見、謝罪が見たいという声がダントツ。(宏一氏は)本当に独裁者みたいな」
旧体制から脱却し、生まれ変わることが求められているビッグモーター。
しかし、客とのトラブルは、今なお続いている。
西日本にあるビッグモーターの店舗で2023年、車を購入したBさん。
その車には、ある不備があったと指摘する。
Bさんは、車の購入時に「ダイヤモンドコーティング」と呼ばれる撥水(はっすい)加工をビッグモーター側から受けたものの、ずさんな処理をされたため、効果がなかったと訴える。
試しに水をかけてみると…ボンネットの大部分に水が残っている様子がわかる。
納車日に愛車の異変に気づいたBさんは…。
ビッグモーターで車を購入・Bさん「ちょうど雨の日だったんですよ。それで“水あか”が、ちゃんとくっついてて」
1年以上は効果があるとされるはずのコーティングが、納車初日にほころび。
後日、立ち寄ったガソリンスタンドで車を見てもらうと、次のように告げられたという。
ビッグモーターで車を購入・Bさん「いろいろ見てもらって、コーティングされていないですよって。撥水効果まったく出ていないですって」
さらにBさんは、最初はコーティングなしでの購入をビッグモーター側に申し出たという。
ビッグモーターで車を購入・Bさん「『ちょっと車販売は難しい』って言われたんですよ」、「(コーティングをつけないと買えない?)そうです。そうです。そうです」、「(いくらぐらいしたんですか?)一応金額はね…7万4,800円でした」
Bさんは外国出身のため、日本で車を買うことに慣れておらず、ローンの金利についても、購入の駆け引きに使われたと話す。
ビッグモーターで車を購入・Bさん「車のローンを組むときの金利、その金利も少し安くしてあげます、の感じで言われている。初めはなんか…13%。それが9.9%くらいかな。下げてもらったんですよね」
結局、社員の説明に押され、撥水加工代が上乗せされた車を購入したものの、肝心のコーティングには不備。
この件について、ビッグモーター側は、FNNの取材に対し、「申し訳ございませんがご指摘の事案については当社として把握しておらず、今後、確認をし適切に対応を進めてまいります。また、本社としましては、オプションとしてコーティングを付帯することを推奨しておりましたが、お客さまにコーティングの利用を強制させるといった指導はしておりません」と回答している。

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