女性の7割以上がブラジャーのサイズを勘違い「“ブラ=締め付けるもの”という思い込みがある」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

女性にとって半永久的にお付き合いすることになるブラジャー。ワコールの調査で7割以上の女性が自分のブラジャーのサイズを勘違いしていることがわかりました。その多くが1~2サイズ小さいサイズを着けており、中には4サイズも勘違いしていた例も。サイズの合わないブラジャーを着けていると体に負担がかかるだけでなくブラジャーの本来の機能が損なわれるなどさまざまなデメリットがあります。多くの女性がほぼ一生お付き合いするブラジャーの、知ってるようで知らなかった基礎知識をおさらいします。
【画像】38歳・松本まりか、高校生ぶりにブラジャー着用 15年ぶりの採寸「2カップあがってた」■Aカップだと思っていたら採寸でEカップだった例も なぜサイズ誤認起きる? ブラジャーにはバストを支えて揺れや刺激から守る役割があります。胸元を豊かに盛ったり、逆に小さく補正したりなどさまざまなニーズに対応したブラがありますが、いずれも基本的な役割は「バストの保護」。自分の体に合ったブラ選びはバストを美しく整えるだけでなく、日常生活を快適に過ごすために欠かせません。 ところがワコールの調べによると、実に7割以上の女性が自分のブラのサイズを勘違いしているといいます。「以前、読者モデルさんのご協力で『申告サイズ』と『採寸した正しいサイズ』を比較したところ、多くの方が実際よりも1~2サイズ小さいサイズを着けていました。中には『普段はAカップを着けている』とおっしゃっていた方が、採寸してみたらEカップだったことが判明したケースもありました」(ワコール PR担当・津久井祐子さん/以下同) ブラサイズの誤認はなぜ起きてしまうのでしょうか。「もしかしたら“ブラ=締め付けるもの”という思い込みがあるのかもしれません。少しくらい窮屈でも『こんなものかな』とやり過ごしてしまっている方が多いのだと思います。しかし正しいサイズを選べば、ホールド力や補正力の高いブラでも窮屈さは感じにくいと思います。体にフィットして、むしろ快適に過ごせるはずです」 サイズが合わないブラを着用し続けると“老け見え”してしまうことも。「そもそもサイズが合っていないと、支えるというブラジャー本来の機能が発揮しにくくなります。また、バストシルエットがきれいに見えなくなる可能性も。バストのトップの位置を上げることで、印象が若々しく見えるので、自分のサイズを知ることは大前提です」■過半数以上が“直近で採寸していない” コロナも相まってサイズの見直し遠のく ワコールでは1951年に日本で初めて国産ブラジャーの生産を開始。その後、アメリカのサイズ展開を参考に、日本人女性の体型に合わせた新しいサイズを開発。やがて1980年に採用された国産ブラジャーの統一表記であるJIS規格の改定にも大きく貢献してきました。「B75」や「C65」といったサイズ表記が始まったのもここからです。 アルファベットはカップサイズ、数字はアンダーバストの周囲のcmを表しています。カップサイズはトップバストとアンダーバストの差で決まり、7.5cm差のAAカップから2.5cm刻みにA、B、Cとカップサイズが上がっていきます。 このアルファベットと数字の組み合わせで「自分にぴったりなブラ」を見つけられるように、各下着メーカーでは1つの商品につき幅広いサイズのブラジャーを取り揃えています。にもかかわらず、間違ったサイズのブラジャーを選んでしまっている女性が多いのが現状です。「その理由として、多くの方が長らく採寸をしていないことが考えられます。ワコールが行った『直近でいつバストのサイズを測りましたか?』という調査では、54.9%の方が『測った時期を覚えていない/測ったことがない』と回答されました。また、別の調査で『1回でも店頭でブラジャーの試着をしたことがある』と回答された方は71%。おそらく過去に一度採寸をしたきり、長らくサイズの見直しをしないままブラジャーを購入されている方も多いのではないかと考えられます」 また、コロナ禍は、お出かけが減ったことにより、カップ付きインナーの需要が伸びました。しかしながら、「S、M、Lのサイズ展開ゆえに、洋服感覚でサイズ選びする人が多いのでは?」といいます。「どうしても洋服と同じサイズを選びがちになりますが、洋服のサイズとバストサイズは別物です。サポート力もそれほど強くないものが多いので、快適性に隠れて、サイズが合ってないということに気づきにくいのかもしれません」 緊急事態宣言下当時はインナーショップも含めて多くの店が休業を余儀なくされました。店が再開してからも、ショップスタッフに対面で採寸してもらうことを控えてしまった人もいたかもしれません。「前述のAカップだと思っていたらEカップだった方は、ご出産されてから一度もサイズを測っていなかったとおっしゃっていました。お忙しくてなかなか採寸に行けないという事情もおありだと思います。しかしバストのサイズはライフステージでさまざまに変化します。今はセルフかつ短時間で採寸できる無料サービスもありますので、できれば1年に1回はサイズの見直しをお勧めしたいですね」 今、着けているブラは自分の体に合っているのか、簡単なチェック方法を教えてもらいました。1.うきブラ(体を左右にひねるとカップが胸から浮く)2.はみブラ(両腕を振ると胸のお肉が脇からハミ出る)3.ずれブラ(バンザイするとブラジャーがズレ上がる)4.おちブラ(両腕をくるくる回すとストラップが落ちる)5.ゆれブラ(ジャンプすると胸が大きく揺れる)6.つりブラ(前屈みになるとブラジャーの後ろ側が上がる) このうち1つでも当てはまったらサイズが合っていない可能性が高いので、改めて採寸してみたほうがよさそうです。「また購入する際にはぜひ試着をお勧めしたいです。基本的には採寸した上でJIS規格に沿ったサイズを選んでいただければ問題ないのですが、商品の機能や設計パターン、素材によっては違うサイズのほうが着け心地がよかったり、シルエットが好みだったりする場合もあります。からだとこころにジャストフィットなブラを選んでいただくのが私たちの願い。気軽にどんどん試着してください」(取材・文/児玉澄子)
■Aカップだと思っていたら採寸でEカップだった例も なぜサイズ誤認起きる?
ブラジャーにはバストを支えて揺れや刺激から守る役割があります。胸元を豊かに盛ったり、逆に小さく補正したりなどさまざまなニーズに対応したブラがありますが、いずれも基本的な役割は「バストの保護」。自分の体に合ったブラ選びはバストを美しく整えるだけでなく、日常生活を快適に過ごすために欠かせません。
ところがワコールの調べによると、実に7割以上の女性が自分のブラのサイズを勘違いしているといいます。
「以前、読者モデルさんのご協力で『申告サイズ』と『採寸した正しいサイズ』を比較したところ、多くの方が実際よりも1~2サイズ小さいサイズを着けていました。中には『普段はAカップを着けている』とおっしゃっていた方が、採寸してみたらEカップだったことが判明したケースもありました」(ワコール PR担当・津久井祐子さん/以下同)
ブラサイズの誤認はなぜ起きてしまうのでしょうか。
「もしかしたら“ブラ=締め付けるもの”という思い込みがあるのかもしれません。少しくらい窮屈でも『こんなものかな』とやり過ごしてしまっている方が多いのだと思います。しかし正しいサイズを選べば、ホールド力や補正力の高いブラでも窮屈さは感じにくいと思います。体にフィットして、むしろ快適に過ごせるはずです」
サイズが合わないブラを着用し続けると“老け見え”してしまうことも。
「そもそもサイズが合っていないと、支えるというブラジャー本来の機能が発揮しにくくなります。また、バストシルエットがきれいに見えなくなる可能性も。バストのトップの位置を上げることで、印象が若々しく見えるので、自分のサイズを知ることは大前提です」
■過半数以上が“直近で採寸していない” コロナも相まってサイズの見直し遠のく
ワコールでは1951年に日本で初めて国産ブラジャーの生産を開始。その後、アメリカのサイズ展開を参考に、日本人女性の体型に合わせた新しいサイズを開発。やがて1980年に採用された国産ブラジャーの統一表記であるJIS規格の改定にも大きく貢献してきました。「B75」や「C65」といったサイズ表記が始まったのもここからです。
アルファベットはカップサイズ、数字はアンダーバストの周囲のcmを表しています。カップサイズはトップバストとアンダーバストの差で決まり、7.5cm差のAAカップから2.5cm刻みにA、B、Cとカップサイズが上がっていきます。
このアルファベットと数字の組み合わせで「自分にぴったりなブラ」を見つけられるように、各下着メーカーでは1つの商品につき幅広いサイズのブラジャーを取り揃えています。にもかかわらず、間違ったサイズのブラジャーを選んでしまっている女性が多いのが現状です。
「その理由として、多くの方が長らく採寸をしていないことが考えられます。ワコールが行った『直近でいつバストのサイズを測りましたか?』という調査では、54.9%の方が『測った時期を覚えていない/測ったことがない』と回答されました。また、別の調査で『1回でも店頭でブラジャーの試着をしたことがある』と回答された方は71%。おそらく過去に一度採寸をしたきり、長らくサイズの見直しをしないままブラジャーを購入されている方も多いのではないかと考えられます」
また、コロナ禍は、お出かけが減ったことにより、カップ付きインナーの需要が伸びました。しかしながら、「S、M、Lのサイズ展開ゆえに、洋服感覚でサイズ選びする人が多いのでは?」といいます。
「どうしても洋服と同じサイズを選びがちになりますが、洋服のサイズとバストサイズは別物です。サポート力もそれほど強くないものが多いので、快適性に隠れて、サイズが合ってないということに気づきにくいのかもしれません」
緊急事態宣言下当時はインナーショップも含めて多くの店が休業を余儀なくされました。店が再開してからも、ショップスタッフに対面で採寸してもらうことを控えてしまった人もいたかもしれません。
「前述のAカップだと思っていたらEカップだった方は、ご出産されてから一度もサイズを測っていなかったとおっしゃっていました。お忙しくてなかなか採寸に行けないという事情もおありだと思います。しかしバストのサイズはライフステージでさまざまに変化します。今はセルフかつ短時間で採寸できる無料サービスもありますので、できれば1年に1回はサイズの見直しをお勧めしたいですね」
今、着けているブラは自分の体に合っているのか、簡単なチェック方法を教えてもらいました。
1.うきブラ(体を左右にひねるとカップが胸から浮く)2.はみブラ(両腕を振ると胸のお肉が脇からハミ出る)3.ずれブラ(バンザイするとブラジャーがズレ上がる)4.おちブラ(両腕をくるくる回すとストラップが落ちる)5.ゆれブラ(ジャンプすると胸が大きく揺れる)6.つりブラ(前屈みになるとブラジャーの後ろ側が上がる)
このうち1つでも当てはまったらサイズが合っていない可能性が高いので、改めて採寸してみたほうがよさそうです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。