「頂いた3億円はすべてホストに使った」パパ活詐欺マニュアルで逮捕された25歳“頂き女子”が明かしていた半生

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「パパ活」をする女性に、巧妙に嘘をついて金銭を騙し取る方法を書いたマニュアルを販売したとして、住所不定、自称店員の渡辺真衣容疑者(25)が詐欺幇助の疑いで逮捕された。渡辺容疑者はTwitter(現X)で「頂き女子りりちゃん」として若い女性から人気を集めていて、今回の逮捕でSNSは騒然となった。
【写真】渡辺容疑者が2000人に売った「頂きマニュアル」驚きの中身「この『頂き女子』という言葉はSNSでは有名ですが、このフレーズを生み出したのが渡辺容疑者です。やっていることはパパ活と似ているのですが、彼女の場合は肉体関係もなく、『おぢ』と呼ぶターゲット男性から1度に数十万から数百万円、ときには数千万円をもらっていることが大きな特徴でした。

渡辺容疑者は、この“頂き方”を記したマニュアル『頂き女子の参考書~お金を頂くための設定と極秘会話法~』を2万円前後で販売していた。2年前、人気配信者コレコレの動画に出演した際、これまでに『おぢ』からもらった金額は3億円にものぼっていて、2000人以上にこのマニュアルを販売していたと語っている。いかに彼女がSNSで関心を集めるユーザーだったかがわかります」(ネットライター) 渡辺容疑者は逮捕直前までTwitterでプライベートを明け透けに語っていた。『おぢ』から数百万円もらい、毎日のように歌舞伎町のホストに使う。1度の会計で2763万円を使った会計の写真を公開したときは数万いいねされ話題になった。その一方で、向精神薬や睡眠薬などをオーバードーズしたり、自傷行為の写真を掲載するなど不安定な精神面も覗かせていた。その渡辺容疑者と逮捕直前まで交流を続けていたのが作家・漫画原作者の草下シンヤ氏だ。(以下カッコ内は草下氏)「今年5月に共通の知人を通して、りりちゃんを紹介してもらいました。歌舞伎町の喫茶店で会った彼女は、『いつまでもこんなことは続けていられないし、犯罪になってしまうかもしれない行為ならやめたい』と話していました。詐欺事件というものは成立要件が複雑なところもあり、りりちゃん自身も頂き行為が詐欺にあたるかどうかということはよくわかっていないようでした。私は今後逮捕される可能性があることを伝えた上で犯罪行為をなくしていく手伝いができるならば協力したいと思ってアドバイスをするようになりました。会ったときの第一印象は『ふわふわしていて危なっかしいが、頭は悪くない』という感じでしたが、それよりも社会やルールなどをまったく知らず、教えてくれる大人や友人がいなかったという生育環境のほうが気になりました」 渡辺容疑者は草下氏に自身の生い立ちをこう語っていたという。「家庭が複雑な環境で、家に居場所がなかったようです。また、小学校の頃は重度の皮膚炎に悩まされ、手足に包帯を巻いている状態も長かったようです。クラスでも孤立して保健室や学校近くの田んぼにずっと座っていたとのことでした。田んぼで何をしていたのかと聞くと『痛みと孤独に耐えていた』という答えでした。その後、中学に上がると症状も緩和され、家出を繰り返し、ネットを通じて知り合った男性の家に泊めてもらっていたと。家族や友人とまともにコミュニケーションをしてこなかったため、求められれば身体を差し出すという生活をしていたようです」 その後、上京。生活費を稼ぐために風俗店で働くようになるが、そんな彼女の救いになったのが歌舞伎町のホストだった。「りりちゃんにとってホストは会話やコミュニケーションが得意な特別な存在に見えたようです。疎外感にさいなまれていたりりちゃんは依存し始めて、ホストにお金をつぎ込むようになった。ホストクラブに通いやすいように歌舞伎町に住んで、毎晩大金を使っていた。頂きで貰ったお金も全部ホストに使ってしまい、逮捕時の全財産は1万円でした。あきらかな依存症です。担当ホストとのトラブルも多く、今年5月にはSNSのアカウントを作り直したのですが、これもホストとの喧嘩の末、前のアカウントを消されたからです」 草下氏らのサポートによって、渡辺容疑者ホス狂いや「パキる」といわれる睡眠薬・向精神薬のオーバードーズから抜け出しつつあったという。「頂き行為やオーバードーズは、生育環境の歪みからくる愛着障害が原因になっていると感じました。それが強烈なホスト依存へと繋がっていると。そこで周囲の人間と協力して、ホス狂いから抜け出す手助けをしていました。たとえば彼女は犬が好きなので、『ホストに行かなければ毎日犬のLINEスタンプをあげる』という約束をするなどして、我慢させていました」 夜の歌舞伎町しか知らなかった渡辺容疑者。少しずつ利害関係ではない大人との付き合いも増え、合法的な仕事も探しはじめていた。創作活動に関心があり、彼女をモデルにした作品の企画も動き始めていたという。だが、今回、詐欺幇助で逮捕される。渡辺容疑者は取り調べには素直に応じ、「間違いありません。詐欺になることも分かっていた」と供述している。「今回の逮捕は妥当だと考えています。また、これまで彼女が頂き行為をしてきた男性から被害届けが出れば、詐欺で逮捕される可能性もあると思います。その点においては自業自得ですし、彼女自身も理解しているはずです。 ただ、大切なのは事件後どのように生きるかです。どう罪と向き合い、2度と同じ過ちを繰り返さないように生きるか。これからは自分の力で生きていかないといけません。私は彼女がしっかりすべての罪を清算できたら次の人生を模索する手助けをしたいと思っています」
「この『頂き女子』という言葉はSNSでは有名ですが、このフレーズを生み出したのが渡辺容疑者です。やっていることはパパ活と似ているのですが、彼女の場合は肉体関係もなく、『おぢ』と呼ぶターゲット男性から1度に数十万から数百万円、ときには数千万円をもらっていることが大きな特徴でした。
渡辺容疑者は、この“頂き方”を記したマニュアル『頂き女子の参考書~お金を頂くための設定と極秘会話法~』を2万円前後で販売していた。2年前、人気配信者コレコレの動画に出演した際、これまでに『おぢ』からもらった金額は3億円にものぼっていて、2000人以上にこのマニュアルを販売していたと語っている。いかに彼女がSNSで関心を集めるユーザーだったかがわかります」(ネットライター)
渡辺容疑者は逮捕直前までTwitterでプライベートを明け透けに語っていた。『おぢ』から数百万円もらい、毎日のように歌舞伎町のホストに使う。1度の会計で2763万円を使った会計の写真を公開したときは数万いいねされ話題になった。その一方で、向精神薬や睡眠薬などをオーバードーズしたり、自傷行為の写真を掲載するなど不安定な精神面も覗かせていた。その渡辺容疑者と逮捕直前まで交流を続けていたのが作家・漫画原作者の草下シンヤ氏だ。(以下カッコ内は草下氏)
「今年5月に共通の知人を通して、りりちゃんを紹介してもらいました。歌舞伎町の喫茶店で会った彼女は、『いつまでもこんなことは続けていられないし、犯罪になってしまうかもしれない行為ならやめたい』と話していました。詐欺事件というものは成立要件が複雑なところもあり、りりちゃん自身も頂き行為が詐欺にあたるかどうかということはよくわかっていないようでした。私は今後逮捕される可能性があることを伝えた上で犯罪行為をなくしていく手伝いができるならば協力したいと思ってアドバイスをするようになりました。会ったときの第一印象は『ふわふわしていて危なっかしいが、頭は悪くない』という感じでしたが、それよりも社会やルールなどをまったく知らず、教えてくれる大人や友人がいなかったという生育環境のほうが気になりました」
渡辺容疑者は草下氏に自身の生い立ちをこう語っていたという。
「家庭が複雑な環境で、家に居場所がなかったようです。また、小学校の頃は重度の皮膚炎に悩まされ、手足に包帯を巻いている状態も長かったようです。クラスでも孤立して保健室や学校近くの田んぼにずっと座っていたとのことでした。田んぼで何をしていたのかと聞くと『痛みと孤独に耐えていた』という答えでした。その後、中学に上がると症状も緩和され、家出を繰り返し、ネットを通じて知り合った男性の家に泊めてもらっていたと。家族や友人とまともにコミュニケーションをしてこなかったため、求められれば身体を差し出すという生活をしていたようです」
その後、上京。生活費を稼ぐために風俗店で働くようになるが、そんな彼女の救いになったのが歌舞伎町のホストだった。
「りりちゃんにとってホストは会話やコミュニケーションが得意な特別な存在に見えたようです。疎外感にさいなまれていたりりちゃんは依存し始めて、ホストにお金をつぎ込むようになった。ホストクラブに通いやすいように歌舞伎町に住んで、毎晩大金を使っていた。頂きで貰ったお金も全部ホストに使ってしまい、逮捕時の全財産は1万円でした。あきらかな依存症です。担当ホストとのトラブルも多く、今年5月にはSNSのアカウントを作り直したのですが、これもホストとの喧嘩の末、前のアカウントを消されたからです」
草下氏らのサポートによって、渡辺容疑者ホス狂いや「パキる」といわれる睡眠薬・向精神薬のオーバードーズから抜け出しつつあったという。
「頂き行為やオーバードーズは、生育環境の歪みからくる愛着障害が原因になっていると感じました。それが強烈なホスト依存へと繋がっていると。そこで周囲の人間と協力して、ホス狂いから抜け出す手助けをしていました。たとえば彼女は犬が好きなので、『ホストに行かなければ毎日犬のLINEスタンプをあげる』という約束をするなどして、我慢させていました」
夜の歌舞伎町しか知らなかった渡辺容疑者。少しずつ利害関係ではない大人との付き合いも増え、合法的な仕事も探しはじめていた。創作活動に関心があり、彼女をモデルにした作品の企画も動き始めていたという。だが、今回、詐欺幇助で逮捕される。渡辺容疑者は取り調べには素直に応じ、「間違いありません。詐欺になることも分かっていた」と供述している。
「今回の逮捕は妥当だと考えています。また、これまで彼女が頂き行為をしてきた男性から被害届けが出れば、詐欺で逮捕される可能性もあると思います。その点においては自業自得ですし、彼女自身も理解しているはずです。
ただ、大切なのは事件後どのように生きるかです。どう罪と向き合い、2度と同じ過ちを繰り返さないように生きるか。これからは自分の力で生きていかないといけません。私は彼女がしっかりすべての罪を清算できたら次の人生を模索する手助けをしたいと思っています」

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