目隠しフェンス設置で混乱の「びわ湖大花火大会」、知事が会場変更を検討…地元「真意わからない」

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8日に開催された大津市の「びわ湖大花火大会」について、滋賀県の三日月大造知事は22日の記者会見で、地元から混雑対策を巡って反発が出たことを受け、来年以降の開催場所の変更を検討する考えを示した。
大津港一帯で行われる花火大会は新型コロナウイルスの影響で中止が続いたが、今年は4年ぶりに開催された。県や市などでつくる実行委員会は、例年以上の混雑が予想されたことから、県外の観光客に有料観覧以外の来場の自粛を要請。湖畔の道路沿いには、約2キロにわたって高さ約4メートルの目隠しフェンスを設置した。
これに対し、大津市の中央学区自治連合会は「花火が見えず、地元住民の楽しみがなくなる」「交通渋滞などで安心安全な住環境がおびやかされる」などと反発し、開催に反対する決議文を実行委に提出していた。
三日月知事は記者会見で、「地元の理解がなければ同じ場所での開催は難しい。どこでどのように行うのか、よく考えていく」と説明。一方で、「(実行委の)対策をご理解いただけたら、(これまで通り)やる余地がある」とも語った。
中央学区自治連合会の青木正博会長は取材に対し、「知事の発言の真意がわからず、今の段階では何とも言えない。みんなが楽しめるあり方を考えてほしい」と話した。

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