「スタバは富裕層のもの」「ユニクロTシャツを買うか1週間悩む」年収750万円の貧乏性な女性

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物流コスト高騰や加速する円安で、生活必需品の値上げが止まらない。こんな先行き不安の世の中では、人並み以上の稼ぎがあっても「節約しなきゃ」と焦るのは当然だ……。そこで今回は「節約生活がすっかり身に染み込んでいる人」たちに、その節約術を聞いてみることにした。
インタビューをお願いしたのは、キャリコネニュースのアンケートに「貧乏性だと感じる」「スタバは富裕層のもの」と回答してくれた都内在住の女性(50代・年収750万円)だ。いったい、どんな節約生活をしているのか、そして、なぜ節約するのか。直接詳しく聞いてみた。(取材・文:昼間たかし)
女性によると、「貧乏性」だと感じるのは、こんなときだという。
・料理に使うラップを使い捨てにせず何度も使うとき・ユニクロの+Jの1500円のTシャツを買うのに1週間悩み、購入後1週間後悔したとき・会社の余ったお茶を持ち帰ったとき・コンビニ弁当のご飯を残して冷凍して3日間にわけて食べるとき・デートよりも副業を優先している・300円以上の買い物は損した気分になる・友達に洋服をくれとお願いしたとき・会社に請求できたのに愛機のパソコンがレノボ・スタバは富裕層の店と思っていること
ガチ節約っぷりがハンパない。仕事はベンチャー企業の企画営業で、年収750万円。一人暮らしなら、余裕もありそうな年収のはずだが……。
なぜ、そこまでするのだろうか?
女性は節約生活のきっかけが「マンションを買ったばかりに失業したこと」だったと打ち明ける。
失業したのは5年ほど前だが、「すぐに転職もできず、節約するしかなかった」と語る女性。次の就職先は見つかったものの「給料が半分」になってしまったため、結局この節約生活を続行することになったそうだ。
女性の毎月の支出は、こんな具合だという。
「食費3万円。携帯3000円。光熱費1万5000円くらいです。住宅関係を除いた固定費が、5万円に納まるよう努力しています。テレビもないのでNHKも払っていません。新聞はとっておらず、固定電話もありません」
すでに削れる部分は削りきっているようだが、それでも貯蓄に回せる部分はあまりないようで、
「住宅ローンに給料がほとんどもっていかれているのでほぼゼロです。副業でやっているウェブライティングの数万円が毎月浮くといった程度です」
とのことだ。
さて、「彼氏とのデートよりも副業優先」だと、相手は不満に思わないのだろうか?
「頑張り屋さん、と評価されていると思います。お互い多忙なので時短デートでも問題ないようです」
彼氏は良くても、さすがに会社や友人の「付き合い」には、支障が出てしまうのでは?
「(問題は)ありません。むしろ”付き合い”はストレスフルであり、時間と金とカロリーの無駄だと思うようになりました。限られたお金と時間の中で、自分がしたいことは何か、真剣に考えるきっかけになって良かったと思います」
スタバ以外にも「コンビニは富裕層のものだと思う」とも話す女性。
最近のパーッとお金を遣ったときの話を訊ねると、こう答えた。
「先日、1000円のソフトクリームを買いました。単品1000円以上の出費をするときは緊張します」
確かに1000円のソフトクリームは緊張するかも……。いずれにしても、お金や時間の使い方に真剣に向き合うスタイルは、見習いたいものだ。

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