スライダー水量多く男児骨折、市の担当者が報告気づかず3日後まで利用中止せず

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千葉市は15日、稲毛海浜公園(千葉市美浜区)内のプールで5日、ウォータースライダー(高さ9・6メートル、長さ28メートル、幅10メートル)を滑っていた千葉県内の男児(8)が緩衝材に衝突し、左太ももを骨折する事故があったと発表した。
プールの運営は市が民間事業者に委託しており、業者がスライダーの使用を中止したのは8日になってからだった。
発表によると、事故は5日午後0時45分頃に起きた。男児は空気を入れて膨らませた樹脂製のスライダーを滑り、終着点にある緩衝材に衝突した。スライダーに流していた水量が多く、速度が出すぎたことが要因とみられるという。男児は医療機関を受診し、5日夕に左太ももを骨折する全治2か月の重傷だとわかった。
市公園管理課によると、同公園は市が管理し、園内のプールの管理・運営は市内の業者に委託している。業者からは5日夜、市の担当者にメールで報告があったが、担当者が気づかず、市が事故を把握したのは7日だったという。
同課は「業者はスライダーのメーカーに相談し、その後、水量を減らしたと聞いている。使用をすぐに中止しなかったのが不適切だったかどうかは、答えられない」としている。

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