無人販売所に赤ちゃんが置き去り1週間 未だ母親見つからず 鹿児島市西別府町

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先週金曜日、鹿児島市西別府町の無人販売所で生後間もないとみられる男の赤ちゃんが置き去りにされているのが見つかりました。23日で1週間となりましたが、誰が置き去りにしたのか分かっておらず、警察の捜査が続いています。
(記者)「1週間前事件があった現場です。赤ちゃんはこの無人販売所に茶色い毛布でくるまれて置き去りにされていたということです」
鹿児島西警察署によりますと、今月16日午後5時すぎ、鹿児島市西別府町にある花などを売る無人販売所で、生後間もないと見られる男の赤ちゃんが置き去りにされているのを散歩途中だった近所の女性が見つけ、警察に通報しました。
(通報した女性)「よく見たら、赤ちゃんだと思って。びっくりして大きな声を出したら、赤ちゃんがびっくりして泣いた。へその緒がついていた」
現場は鹿児島市街地から松元方面へと抜ける県道から200メートルほど入った場所で、人通りは少ないものの近くの団地への抜け道になっていて、車の通行は少なくないといいます。赤ちゃんは発見当時、服は着ておらず、毛布のような布にくるまれた状態で無人販売所の棚にあったプラスチックケースの中に置かれていたといいます。
(通報した女性)「ここでよかったのかなと思った。必ず見るから。きっと見つけてくださいってここに置いたのかなって考えた」「どんな気持ちで置いたんだろうなって、お母さんの気持ちがいたたまれなくて。大変だったんでしょうねって思った」
警察によりますと、赤ちゃんの命に別状はなく、現在も元気だということです。
生後間もないとみられる赤ちゃんの置き去りはこれまでもたびたび起きています。
4年前には、鹿児島市東開町の谷山緑地公園内のトイレに男の赤ちゃんが置き去りにされているのが見つかり、およそ1か月後、赤ちゃんを産んだ当時10代の少女が保護責任者遺棄の疑いで逮捕されました。
少女は取り調べに対し「自分で育てられないので施設で育ててもらうしかないと思った」と話していたということです。
思いがけない妊娠で悩んでいる人を支援している相談窓口「にんしんSOSかごしま」の野中代表は、自分で抱え込まずにまずは相談してほしいと話します。
(にんしんSOSかごしま 野中涼子代表)「(同じような事案が)全国で起きていて、鹿児島でも起きてしまったか、という感じ」「相談することが叱られるのではないかと思って、相談するのもためらうことがあるようなので、そんなことはないからぜひ相談してほしい」
警察は、聞き込みなどの捜査を続けていますが、1週間が経った今も誰が放置したのか分かっていません。
鹿児島西警察署では、情報の提供を呼びかけています。電話番号は、099ー285ー0110です。
(2022/09/23 19:39)

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