女性を盗撮したと指摘し、男性から現金を脅し取ったなどとして、いわゆる「盗撮ハンター」の男3人が逮捕されました。
■「ばれたらクビだよ」盗撮した弱みにつけこみ…
真っすぐ前を見据え、警察署から出てきた一人の男。恐喝などの疑いで逮捕された、無職の松岡洸太郎容疑者（34）です。
また、共犯として笹尾翼容疑者（33）と酒井勇志容疑者（26）も逮捕されました。
松岡容疑者ら3人は、盗撮行為を見つけては現金を脅し取る「盗撮ハンター」とみられています。
去年8月、東京・池袋駅近くの路上で、30代の男性に「盗撮してたでしょ」などと脅し、現金100万円を脅し取った疑いなどが持たれています。
その犯行手口は…。女性を盗撮していた30代の男性に対し、一人が声を掛けます。
犯行グループの一人：「盗撮したでしょ、携帯出せ。認めたほうがいい。認めなかったら、警察に連れていく」
このように脅し、携帯電話を奪い、近くの商業ビルに連れて行ったといいます。
そこに被害女性の代理人を装った松岡容疑者が現れ、こう告げます。
松岡容疑者：「示談金が必要。最低100万円は欲しい。貯金いくらもってるの？このこと会社にばれたらクビだよ。人生台無しになるよ」
そして、男性にカードローン2社で借金をさせ、ファミレスの机の下で100万円を受け取ったということです。
盗撮した弱みにつけこんだ悪質な犯行。その後、男性が警察署に相談し、事件が発覚しました。
周辺では、3人が関わったとみられる同様の被害が複数確認されていて、警視庁は、他にも仲間がいるとみて調べています。