熱中症で帰宅中の女子中学生が死亡「なんでこんな暑さで部活やらせる?」高校野球にも「中止」の意見が

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

米沢市役所(写真・毎日新聞社/アフロ)
山形県米沢市で7月28日、路上で倒れていた13歳の女子中学生が、意識不明の状態で病院に搬送され、その後死亡が確認された。死因は熱中症とみられている。同日の米沢市の最高気温は、35.5度の猛暑日だった。
女子中学生は同日の8時半から部活動に参加し、10時前に終了。10時半ごろに自転車で下校したが、11時すぎに運動着姿で倒れているのを通行人が見つけ、119番通報した。女子中学生は、午後9時50分ごろに亡くなった。
この件を受け、SNSでは「夏の部活」について、批判的な意見が相次いでいる。
《部活なんか今しなくたっていいじゃん、生きてればまた暑くない時や暑くない場所でできるよね?命懸けでやる部活って一体何!?なんでこんな災害レベルの暑さの中で部活をやらせるの?思考停止しきった大人の責任でしょこれ…》
《もうさ、文科省が「気温が32℃越えたら屋外での部活一律禁止」「屋内もクーラーのない所での部活禁止」とかって決めちゃったらどうかな》
《夏に運動やめよう、昔とは違うよ》
そんななか、あるツイートに注目が集まっている。
「熊本市の高校の吹奏楽部のツイートで、鹿児島でのパレードに出場するための移動中、サービスエリアで保護者らが、部員に応援のメッセージを送ってくれたというもので、保護者たちは『暑いのは気のせい』という紙を手に持っています。これを、朝日新聞が運営する吹奏楽コンクールの公式Twitter『吹奏楽プラス』が7月29日にリツイートし、《ステキなパパさんたち!》とコメントしています。
これに対し批判が相次ぎ、高校の吹奏楽部は元ツイートを削除。『吹奏楽プラス』では《熱中症警戒アラートの中で開催されるイベントについて私も問題意識はありますがすぐに何とかできるものではなく…。ご指摘ありがとうございます》と続けてツイートしたものの、批判が止みません」(週刊誌記者)
SNSでは
《保護者や関係団体が「青春」とか「暑さは気のせい」みたいな精神論振りかざしてやらせてんだよね。人が死んでんねんで》
《この写真に現代の部活における熱中症問題が凝縮しているのではないでしょうか。自分たちは涼しいところにいて、炎天下でフラフラになっている子どもたちに「暑いのは気のせい」とか「最近の子どもは弱くなった」と平気で言ってしまう大人たちが子どもを熱中症で死なせてしまっているのだと思います》
など、厳しい声が。さらには
《中学生が熱中症で帰路に倒れて死亡するほどの猛暑なのに、わざわざ部活動をする意味があるのかな? 高校野球も同じね》
《暑くて危険なら、こんな時に高校野球やってる場合じゃないだろう。朝日新聞に高校野球を中止するように言うべきだろう》
と、高校野球に対する意見もあふれている。
劇作家の鴻上尚史氏は7月31日に自身のTwitterを更新。
《「命に関わる暑さです。不要不急の外出を控え、熱中症に充分お気をつけ下さい。それでは、高校野球の試合結果です」というコメントほど、矛盾というものを鮮明に表したものはないんじゃなかろうか》
と皮肉っている。
災害級の暑さが続く日本列島。「何か」が起きてからでは遅い――。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。