立憲民主党、世論調査で支持率が「共産党と同率」の衝撃 代表の“場外戦”で心配されるマイナスイメージ

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泉 健太氏(立憲民主党代表)
日本経済新聞社とテレビ東京が、7月28日から30日におこなった世論調査の結果が、7月31日付の同紙に掲載された。「記事を読んで、思わず『え、うそ。共産党と同じ?』と、驚きの声をあげてしまいました」と語るのは、立憲民主党の国会議員だ。
そこには「政党支持率のトップは自民党の36%で2ポイント上昇した。2位は日本維新の会で10%、3位は立憲民主党と共産党が同率で6%だった」とあった。
「維新の後塵を拝することは織り込み済みでしたが、政党支持率が共産と同率というのは、立憲にとって衝撃だったでしょう。しかも6月の調査では共産が3%、立憲は9%でその差は6ポイント。今回は共産党はアップ、立憲がダウンしての同率。立憲のショックは大きいはずです」(政治担当記者)
しかし、7月30日におこなわれた仙台市議選(宮城県)の結果は、この世論調査の結果に近いものとなっている。
「維新は5人の候補者が全員、当選しました。前回より立候補者を2人増やして、22人を擁立した自民は18人が当選。ですが、3議席減らしました。立憲も、現職が落選するなど苦戦を強いられ、1議席減の11議席。共産は7人の候補者を立てて、元職の返り咲きなどもあり、手堅く現有議席を維持する6議席を獲得しました」(地元記者)
日経の世論調査でなぜ共産は支持率を伸ばし、立憲は減らしたのか。政治ジャーナリストの宮崎信行氏が語る。
「維新の馬場伸幸代表が、7月23日に『共産党は日本からなくなったらいい政党だ』と発言。共産の志位和夫委員長が要求した、謝罪や撤回にも応じませんでした。そのため、ガチガチの共産支持者ではないけれど、共産に共感は持っており、これまで『支持政党なし』や『立憲民主党支持』で回答していた層が、支持に移った可能性はあります。
立憲は閉会中にも、ジャニーズ問題のヒアリングをするなど活動をしていますが、認知につながっていません。泉健太代表は、側近議員に『予算委員会の質問は苦手なんだ』と打ち明けているように、党首討論もしていませんから、なかなか目立たないのだと思います。菅直人氏、枝野幸男氏らとはタイプが違うんですね」
しかし、政党支持率は「衆院選の比例代表の投票先に直結する」といわれる。このままでは、立憲は泉代表が掲げる目標の「150議席」が、ますます危うくなるのではないだろうか。
「泉代表はTwitterに『泉房穂氏との対談なのに、橋下徹氏はひたすら立憲民主党ばかり攻撃している。私怨を持ち込んだ感情的な姿勢なら、政治番組のコメンテーターはやめるべき』と書き込み、橋下氏とゴタゴタするなど、場外戦ばかりが注目されています。マイナスイメージが定着しないか心配です」(立憲議員秘書)
国会議員からは「支持率なんか気にするな」という声もあがるが、「されど支持率」である。立憲に打開策はあるのだろうか。

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