ビッグモーター前の街路樹枯れる=相次ぎ判明、被害届も―国・自治体

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中古車販売大手ビッグモーター(東京)の店舗前で街路樹が枯れていた事例が各地で相次ぎ判明し、道路を管理する自治体が調査に乗り出している。
群馬県は過去に被害届を出していた。国土交通省は国管理の国道を対象に、26日から調査を始めたことを明らかにした。
店舗前の街路樹を巡っては、同社の25日の記者会見で、除草剤を散布していた疑いのあることが質疑応答で指摘された。同社は事実確認をする意向を示している。
名古屋市では名古屋名東店の前のトウカエデが枯れ、市が2019年度に3本伐採。会見を受けて26日に現場に出向き状況を確認した。愛知県でも県道沿いの1店舗前の枯れたサザンカを撤去。土壌成分調査を検討している。
埼玉県でも21年に八潮店前の街路樹が枯れているとの連絡を住民から受けて伐採。事実関係を確認している。大阪市でも2店舗前の樹木が枯れて伐採、撤去されていたことが分かり、横山英幸市長は27日、担当課に土壌調査などを指示したと説明。札幌市内でも枯れた事例があり、秋元克広市長は「(会社側に)何らかの責任があれば、損害賠償などの対応を取る」と述べた。東京都の小池百合子知事も担当部局に調査を指示した。
一方、群馬県太田市では国道沿いの店舗前の街路樹が22年8月に枯れ、県が調べたところ、除草剤の成分が検出された。県は同11月、県警に被害届を提出。倒木の恐れがあるため、今年3月に17本を伐採・撤去した。県によると街路樹の維持管理に除草剤を使うことはなく「ないはずのものが検出された」という。

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