「一日10万円弱は稼げる」19歳の立ちんぼ女性が告白した“体を売る理由”。実家には帰らず友人の家を転々

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

親の虐待、野球選手への推し活、ホス狂、16歳で依存症etc…。路上売春をする女性「立ちんぼ」の彼女たちは、どんな経緯で大久保公園にたどり着き、何のために体を売っているのだろうか。 新宿・歌舞伎町にある大久保公園。この場所は、路上売春をする女性「立ちんぼ」の聖地として有名であったが、ここ数か月でその数が異常に増えている。
今年初めはまだ片手で数えることができる人数だった。だが、6月現在、約60人の立ちんぼとその買春客を合わせた数は100人を優に超えている。
大久保公園に立っている女性に声をかけると、インタビューに答えてくれた。計19時間に及んだ取材音声から浮かび上がった実態とは。
◆メンコンの推しに30万円の売り掛け返済のため売春
【アミ(仮名)/年齢:19歳 交縁歴:3週間】
現在、歌舞伎町ではメンズコンセプトカフェ(通称メンコン)が勢いを増している。カフェといいつつ実態はホストクラブに近い。推し活の末に相手に依存し、金銭感覚が麻痺し、身を持ち崩してしまう若い女性が後を絶たない。
専門学校を中退後、コンカフェ店員になり、街でスカウトに声をかけられデリヘル嬢となった19歳のアミ(仮名)も、メンコンに依存している。
「スカウトに勧められてホストクラブに行ったら、まんまとハマってしまいました。今はメンコンに移行しましたが、推しに月60万円使っています。大久保公園に立ち始めたのは、今日でまだ4回目なんですよ」
◆立ちんぼはデリヘルより稼げる
推しのバースデーで30万円の売り掛けをつくってしまい、その返済のために3週間前から立ちんぼを始めた。友人から「デリヘルより稼げるよ」と言われたのだという。
「立ちんぼなら誰にも中抜きされないし、実際にデリヘルより稼げるんですよ。それにヤバい男は断れます。デリヘルは波があるんですが、立ちんぼは安定して日に10万円弱は稼げます。
デリヘルは出勤日を前もって決められたり、写メ日記を書かされたりと面倒なうえに稼げないので、普通にナシですね」
◆「夢のない自分がちっぽけに思えて病む」
アミは専門学校時代に心を病んでしまった。美容系の学校に通ったが、周りの学生は「ハリウッドで」「世界で」と意識が高く、これといった目標のない自分がちっぽけに思えて自己嫌悪に陥った。
今は実家で暮らしているが、「あんた夜職してるでしょ?」と母に問われて以来、あまり帰っていない。友人の家を転々としている。
◆“推し”は自分の存在を認めてくれる
「怠けてばかりで何のために生きているんだろうっていつも考えています。生きていても迷惑だし、死んでも迷惑かけるし。でも推しは言ってほしいこと言ってくれるし、してほしいことしてくれるし、キュンキュンするんです」
今は昼のバイトを探しており、決まれば推しとの関係は切るつもりだという。しかし、「やっぱり推しが好きだし、どうせそのうち夜職に戻るんだろうなと思います」とアミはやりきれない様子だった。
取材・文・撮影/忍田 忍 SPA!立ちんぼ取材班

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。