「常識って一体何?」20代子連れママの“とんでもない行動”で、店員が言葉を失ったワケ

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夏と言えば、アウトドアですよね。アニメやSNSなどの影響で、近年では「第二次キャンプブーム」や「第三次キャンプブーム」などと呼ばれているそうです。今回は、アウトドア用品店で働くキャンプ好きの男性が経験した信じられないエピソードをご紹介します。◆趣味が高じて転職した充実の毎日
今や空前のアウトドアブーム。もともとは地方公務員だった孝弘さん(仮名・32歳)は、ソロキャンプの趣味が高じて、4年ほど前に現在のアウトドア用品店に転職します。
「以前の職場では毎日同じことの繰り返しで、退屈極まりなかったのですが、今は好きなことをして仕事ができているので、とても充実しています」 そう嬉しそうに話す孝弘さん。もともと人と話すことは苦手ではなかったのですが、主要な業務はお客さんへの商品説明や在庫管理で店舗での評判も上々だったそうです。そんなある日、お店で信じられない出来事が起こります。 ◆商品のランタンが割れて一瞬ヒヤリ
その日は休日で、店内は多くのお客さんでごった返していました。孝弘さんは、いつもより気合いを入れてお客さんに目を配っていたところ、突然「ぱりーん!」と、ガラスが割れる音が響き渡ります。
一瞬にして静まり返る店内。孝弘さんがすぐさま音のするほうに駆け寄ると、展示してあったランタンが床に落ち粉々になっていました。すぐそばには、泣きじゃくる3~4歳くらいの男の子が立っていました。孝弘さんは、真っ先に男の子に怪我がないか確認したそうです。
「僕、怪我はない? 大丈夫?」 男の子は泣くばかりで返事はしませんでしたが、幸い怪我はなかったようで、孝弘さんはひとまず胸をなでおろしました。すると男の子は泣きながら、「ママー!」と、少し先の通路でスマホに目をやりながら立っている若い女性を呼びました。20代とおぼしきその女性は、どうやら男の子の母親のようです。
◆母親の言動にあ然とした 孝弘さんは、同僚にガラスの処理を任せて、すぐに女性の元へ向かい、丁寧に状況を説明したといいます。するとその女性は一言、「えぇ」とだけ答え、一瞬だけ孝弘さんに視線を向けたかと思うと、すぐにまたスマホをいじり始めました。これには流石に少しカチンときたといいます。
「ただ、周りに他のお客さんもいる状況なので、取り乱してはいけないと自分に言い聞かせ、『あのぉ、お子さん泣いてらっしゃいますよ。ランタンが床に落ちて割れたんです。よく見ててあげてくださいね』と、冷静な口調で母親に伝えました」
すると、その母親は語気を荒げながら、「そっちが割れるようなものを子供の手の届くところに置いているからじゃない? 怪我とかしたらどうするのよ!」と怒鳴ってきたそうです。 孝弘さんは言い返すこともできず、あ然としてしまいました。しばらくして、母親はまだ泣いている男の子を慰めるために駆けつけた店員に向かって「どいて!」と怒鳴り、半ば強引に連れ出し、そのまま帰って行ったそうです。
◆ようやく終わった衝撃の1日 「いやぁ、本当に驚きましたよ……。何か嫌なことでもあったのですかね? あそこまで失礼な態度を取る必要はないと思いますけどね。まあでも、小さな子供の手の届くところにランタンを展示していたのも事実ですから、我々も商品陳列には慎重にならなければと思いました」 その後、しばらくの間ただ呆然とその場に立ち尽くしていた孝弘さんに、一部始終を見ていたという常連のお客さんから「いろんなお客さんいるね。気にしなさんな」と温かい言葉をかけてもらったのだとか。 とはいうものの、今まで楽しい職場だっただけに、今回のことがかなりショックだったのも事実。それからしばらくの間、孝弘さんは落ち込んだ日々を過ごしたそうです。さまざまな事情があるにせよ、自分の子供からは目を離さないようにしたいですね。
<TEXT/ベルクちゃん>

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