ゼネコン大手「清水建設」の男性社員がおととし自殺し、今年5月に労働基準監督署から長時間労働などによる労災と認定されていたことがわかりました。
清水建設によりますと、男性社員(当時29)はおととし8月に会社の独身寮で自殺し、遺族側が仕事が原因ではないかと指摘していました。
指摘をうけて会社はおととし11月に外部の弁護士でつくる調査委員会を設置し、調査委員会は去年3月に自殺の原因は長時間労働だとする報告書をまとめました。
男性は長時間残業をしていたにも関わらず、残業時間を実際よりも少なく申告していたということで、調査委員会は「残業時間を短くすることが評価の対象となる」と上司から伝えられていたことが自殺の原因になった可能性があると指摘しています。
こうした報告書の内容をうけ、清水建設は今年5月に亀戸労働基準監督署から男性の自殺は長時間労働などによる労災と認定されたということです。