束縛彼女との結婚で転落…「頼られる存在」だった友人が“ほぼ無職”になるまで

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結婚は人生の転機となる出来事。願わくば幸せな生活が続けば良いわけだが、当然そうもいかない場合もある。片岡陽平さん(仮名・33歳)の友人は、結婚してからというもの、別人に思えるほど豹変してしまったのだという。◆頼られる存在だった草野球仲間が…
「中学の頃の野球部時代の友人Aです。社会人になってからも一緒のチームで草野球をしていて、月2ぐらいで飲みに行く間柄でした。気さくで、よく周囲の相談に乗るようなタイプでしたね。ただ、今はそうした面影もなくなってしまい……。人ってこんなにも変わるものなのかと驚いています」
のちに結婚相手となる女性と出会ってから、Aさんは徐々に変貌していったそうだ。
「SNSで出会ったと聞きました。自分が最初にその女性に会ったのは、Aが草野球の試合に連れてきた時のこと。まだ交際してまもないころで、一生懸命に応援していました。試合が終わってからは、片時もAの側から離れようとしなくて、当時は微笑ましく思っていたんですが……」
◆一緒にいる時間を減らしたくないから…
それからしばらくすると、以前はほとんど皆勤だった草野球の練習を休みがちになるのだ。
「練習だけならまだしも、試合にも来なくなって……。理由を聞くべく、会って話をしてみると『彼女に行かないでほしいといわれている』とのことでした。Aのことを好きすぎて、一緒にいる時間を減らしたくないから引き止められるというんです。
束縛したがる彼女なんだと思い、『そんなことで草野球を制限されるのはおかしくね?』と正直に言ってみたんです。同意してもらえると思いきや、なんとブチギレられました」
◆結婚式に呼ばれなかった理由は…
Aさんの反応に、片岡さんはとても驚いたという。
「これまで恋愛にのめり込むようなこともなく、その手のことに関してはむしろクールな印象だったんです。だからこそ、『俺の彼女がおかしいっていうのかよ!?』と怒鳴られ、帰ってしまった彼の姿を見て唖然としました。それでも、飲みながらのことでしたし、そこまで大事には捉えていなかったんですけど……」
その後、Aさんは彼女と結婚。そして、もはや以前の彼とは別人になってしまったことを痛感するのだった。
「自分は結婚式に招待されなかったんです。他の部活時代の友人や、草野球仲間は呼ばれたのに……。もう1人、呼ばれなかった部活時代の友人がいたんですが、飲み会の席で、Aにベッタリな彼女のことを『俺そういう自己中な女、無理だわ』と話したそうでした。つまり、ネガティブな発言をした人は軒並み排除したんでしょうね」
◆式の間、ずっと見つめ合っていた2人
参列した友人によると、終始異様な雰囲気が漂っていたようだ。
「新郎新婦は式の間、ずっと見つめ合っていたらしいです。仲人の話の時も、友人たちが余興をやっている時も、お互いに料理を食べさせ合っていたりして、2人きりの世界に入りきっていたそうです」
Aさんと会う機会は無くなったが、よからぬ噂が耳に入ってきた。
「住んでいた家を引き払い、実家に帰ったという話を聞きました。驚いたことに、その時に仕事も辞めたそうでした。実家は車で15分ぐらいの距離で、実家からでも仕事に全然通える距離です。仕事を辞めたのは『奥さんともっと一緒にいたいから』というものだったそうです」
◆産婦人科に通院する姿を目撃されていた
さらには、過去のAさんからは想像もできない暮らしぶりを聞くことに……。
「実家にお金を入れるために月に何度か派遣の仕事をする程度で、現在はまともに働いていないそうです。1日中奥さんと家でゲームをしたり、動画サービスで映画を観たりして、日々ダラダラと過ごしているみたいで……。そんな話をうれしそうに話していたそうで、話を聞いた友人たちはドン引きしたと言っていました」
また数年経って、産婦人科病院の近くに住む知人から嫌な話を聞くことになった。
「A夫妻が通院する姿を何度か目撃したそうでした。最初は、オメデタなのではと思っていたところ、Aは『奥さんと話して子供は作らないと決めている』と語っていたらしく……」
片岡さんの頭には一瞬「堕胎を繰り返しているのでは?」という考えがよぎったが、真相は今でも不明なままだ。
<TEXT/和泉太郎>

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