お金を貯めたい、家計を守りたい、と思っていても、お金にまつわることは難しい……と感じている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。今回は、年金をもらう時期の考え方についてです。
Q:年金をもらう時期、いつからがいいの?「年金をもらう時期についての考え方のポイントがあれば、教えていただけますか? 65歳がいいのか、70歳がいいのか、私は健康を維持して社会との接点を持ちたいのです」(匿名希望) A:まだ働き続けて、年金がなくても家計がまかなえるのであれば、70歳からの受給でいいと思います年金をもらう時期についての考え方ですが、男性の場合は1961年4月2日以降(女性は1966年4月2日以降)の生まれであれば、原則として、受給開始年齢は65歳からとなります。年金は60歳から受給開始する「繰り上げ」もできますし、年金の受給開始を遅らせる「繰り下げ受給」もできます。2022年4月以降からは制度変更により、受給開始を75歳まで遅らせることが可能になりました。
相談者の場合は社会との接点を持ちたいとのこと。65歳以降も働くことで勤労収入を得て家計をまかなえるのであれば、あえて年金をもらわず、繰り下げてもいいと思います。
もしくは年金収入をレジャー等、人生を楽しむことに使いたいのであれば、働き続けたとしても65歳から年金をもらってもいいと思いますよ。ただし、65歳以降も働き続ける場合は「在職老齢年金制度」で、年金額が支給停止や減額にならないように注意しましょう。
年金をもらうポイントですが、「年金は何歳からもらうと損をしないですか」と私はよく聞かれます。その場合には「年金で得をしたかったら1年でも長生きしてください」と答えるようにしています。
なぜなら、公的年金は終身年金なので、生きている間はずっともらい続けることができるのです。そして、亡くなる時期は自分でコントロールできません。自分で寿命を決められるのであれば、「何歳からもらったらお得になります」と損益分岐点がわかるかもしれません。
私自身は70歳まで働くつもりでいますし、65歳以降も今と同じように仕事があれば、それで生活費がまかなえます。年金受給の開始は、70歳まで繰り下げようかなと漠然と考えています。
文:深野 康彦(ファイナンシャルプランナー)