田中聖被告を改心させた母の涙「『縁を切って』と言うつもりが『一緒に頑張ろう』」

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覚醒剤取締法違反(所持と使用)の罪に問われ、1審の千葉地裁で懲役1年4月の実刑判決を受けたKAT‐TUN元メンバー・田中聖(こうき)被告(37)の控訴審初公判が5日午後、東京高裁で開かれた。
タレント時代は良くも悪くも爐笋鵑舛礇ャラ瓩任覆蕕靴燭、その面影は黒いスーツの袖先からのぞくタトゥーぐらいだった。ソバージュをかけたミディアムヘアに金ブチめがねの田中被告は、入廷、退廷時に深々とお辞儀。常に姿勢を正し、被告人質問でもハキハキ答えた。
田中被告は2月の1審判決後、地元・千葉の病院に入院し、3か月間「条件反射制御法」という特別な治療を受けた。これまで名だたる猝物有名人瓩、この治療を開発した専門医を頼ってきた。5度目の覚醒剤事件で現在公判中の女優・三田佳子の次男、高橋祐也被告もその1人。
田中被告は退院後、家族に迷惑が掛かるからと千葉の実家へは戻らず、地元にある回復支援施設に入寮した。今はそこの「準職員」として生活している。陰ながらサポートを続けているのが、大家族の田中家だ。「足りないもの、必要なものを届けに来てくれて…。家族が何より精神的にすごく支えてくれています」と田中被告はありがたがった。
施設長の許可があれば外出できるが、これまで治療以外で外出したのは「親族の結婚式に出席したときだけ」だという。
田中被告は、警察の取り調べで刑事から「薬物犯罪は、誰も被害者のいない犯罪だ」と言われたことを引き合いに出し、「家族や自分を支えてくれた人々は被害者で、(薬物犯罪は)最低な、愚かな犯罪だと思っています」と語った。
勾留中は「家族が代わる代わる、毎週のように顔を出してくれた」という。また当初は「縁を切って」と言うつもりだったのに、面会に来た母親は涙ながらに「助けてあげるから一緒に頑張ろう」と励ましてくれたそう。
そんな家族の支えが効いた。田中被告は「自分が変わらなければと思う。変われていると思っています」と今の自分の状態を説明し、「薬物とは完全に縁を切る」と誓った。
この日、傍聴席の片隅の関係者席には、田中被告の両親ら3人の姿もあった。

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