新橋ビル爆発火災 現場のカフェバー「調理はIHで」 築50年超…昔のガス管から?

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3日、東京・新橋で起きた爆発火災です。ガスが原因とみられる今回の火災ですが、現場の店ではガスの契約をしておらず、店長は「調理には電気を使っていた」と話していることが分かりました。では、事故はなぜ起きたのでしょうか。
■現場のカフェバー「ガス契約せず」
ガス爆発の可能性が考えられた3日の火災。しかし、カフェバーの関係者から“不可解”な話が相次ぎました。カフェバーの店長は警視庁に対し、「調理にガスは使っていない。電気を使っていた」と話しているというのです。また、店の経営者もガスは使っていなかったと話しています。
爆発があった店の経営者(テレビ朝日の取材に対し):「けがをした方には申し訳ないと思う。ただ、バーの調理はIHを使っていてガスを使っていない。なぜ爆発が起きたのか分からない」
さらに、捜査関係者への取材で、店はガスの契約すらしていなかったことも新たに分かりました。一体なぜ、爆発が起きたのでしょうか。
3日午後3時20分ごろ、新橋駅近くのビルの2階にあるカフェバーで爆発が起き、火が出ました。警視庁などによりますと、20平方メートルが焼け、爆発の影響でカフェバーの店員や通行人、合わせて4人が重軽傷です。
店長の男性は警視庁に対し、爆発が起こった瞬間のことを「ガス臭い下水の臭いがした。ガス臭いなと思いながら、喫煙室でたばこを吸おうとライターを付けた瞬間に爆発した」と話していました。
■築50年超…昔のガス管から?
店ではガスを使っていないことから、店長はガスの心配をせずに火を付けたのでしょうか。インターネットの賃貸情報サイトを見ると、爆発があったビルは1971年に建てられ、築年数は50年を超えています。
元小田原市消防本部・永山政広氏:「約50年前の建物ということですから(過去に)2階でも何らかのかたちでガスを使っていた可能性は高い」
建物の中にはガスの配管があった可能性があるといいます。
元小田原市消防本部・永山政広氏:「今回のテナントが入居する際、場合によってはガスは使わないからと配管を遮断してすべてIHや電化製品でガスの代用をしていたと考えられる。そうするとガスの配管は壁の中に残っていたり、撤去されたとしても1階から3階を通過するような配管は通っていたと思う」
2階でガスを遮断していたとしても、他の階からガスが漏れた可能性があるというのです。

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