松野官房長官「そのような事実ない」日朝接触と韓国紙報道

松野博一官房長官は３日午後の記者会見で、北朝鮮による拉致問題を巡り、日本と北朝鮮の実務者が６月に中国やシンガポールなどで複数回にわたって水面下で接触し、高官協議の開催などを議論したとの韓国紙報道について「そのような事実はない」と否定した。
日朝間の接触に関しては「今後の交渉に影響を及ぼす恐れがあるため、明らかにすることは差し控える」と述べるにとどめた。
岸田文雄首相は日朝首脳会談の早期実現に向けて、首相直轄のハイレベル協議を行う考えを示している。松野氏は「首相の決意をあらゆる機会を逃さず、金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党総書記に伝え続ける」と強調した。