初めての億ションが誕生した地元・青森では、前編記事『青森初の億ションが誕生!「誰が買うの?」と思いきや…販売即成約となった物件が「注目される理由」』で触れたように、「いったい誰が購入したのか」という話題で持ちきりだという。
その「億ション」は、市街地を一望できる最上階にある。分譲したタカラレーベン東北の関係者がこう話す。
写真:週刊現代
「金額は公にしていませんが、たしかに1億円を超えるお部屋もあります。広さや設備のグレードなどを反映した価格となっております」
このレーベン関係者は「詳細は控えさせていただきます」と多くを語らなかったが、市内の不動産関係者によれば、億超えの住戸は1戸のみ。専有面積が約140屬帆85戸で最大の広さを誇り、抽選が行われるほどの人気だったという。
青森市民の目下の関心は、購入者の正体だ。
地元では「医者が購入したらしい」「いやいや、投資目的の中国人だ」などと諸説飛び交っているが、はたして本誌の取材で明らかになった所有者は、意外な人物であった。
「『億ション』のオーナーは有名アーティストが所属する芸能事務所の社長のМ氏ですよ」(青森市内の実業家)
たしかに登記簿を確認すると、M氏が代表を務める会社の名義になっている。しかも、現金一括で購入している。いったいどんな人物なのか。
「現在73歳。もともと人気女性歌手の名物マネジャーで、彼女のファンからも親しまれています。創業者が退任後、同社の社長に就任し、現在に至っています。
M氏の拠点は東京ですが、青森県出身であり、実弟が青森の選挙区から衆院選に出馬したときには所属アーティストが応援に駆けつけていました。地元ではやり手の実業家としても知られており、飲食店やナイトクラブなど幅広く事業を展開しています」
「億ション」購入は投資目的なのか、あるいは違う目的なのか。
本誌記者が会社を通じて取材を申し込むと「その件につきましては、プライベートなことなのでお答えできない」との返事であった。事情を知る関係者が明かす。
「住居としてではなく、ねぶた祭のときにVIP客を呼ぶために購入したようです。富裕層ならでは買い物。うらやましい限りです」
ねぶた祭の開催は8月。青森唯一の「億ション」から見下ろす眺めは、さぞ格別であろう。
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