「ジョーカー」に仮装…京王線無差別刺傷事件、きょう初公判

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令和3年に東京都調布市を走行中の京王線車内で発生した無差別刺傷事件で、乗客を刃物で刺して車内に火をつけたとして殺人未遂や現住建造物等放火などの罪に問われた無職、服部恭太被告(26)の裁判員裁判初公判が26日午前11時から、東京地裁立川支部(竹下雄裁判長)で開かれる。
逮捕後の調べに対し「仕事や友人関係がうまくいかず、死にたかった」などと供述した被告。事件当時は米人気コミック「バットマン」の悪役「ジョーカー」に仮装しており、「憧れていた」などと説明したという。法廷で何を語るのかが注目される。
事件は、衆院選の投開票日でハロウィン当日だった3年10月31日夜に発生。服部被告は、走行中の京王線特急3号車で乗客の男性の胸をナイフで刺して重傷を負わせた後、5号車に移動して多数の乗客めがけてライターオイルをまき、火のついたライターを投げて車両の床を焼くなどしたとして起訴された。
争点は、5号車での行為に殺人未遂罪が成立するかどうか。弁護側は殺意の有無などについて争うとみられる。
地裁立川支部で今月20日に行われた選任手続きには、呼出状を発送した候補者102人のうち、31人が出席。ここから、裁判員6人と補充裁判員3人が選ばれた。
公判期日は初公判を含めて12回指定されており、証人尋問を経て、7月18、20日には被告人質問が行われる予定。判決は7月31日に言い渡される見通しだ。

服部被告の初公判の様子は、産経ニュースで詳報します。

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