陸上自衛隊板妻駐屯地（静岡県御殿場市）は6月23日、18歳の自衛官候補生2人が大麻を所持していたとして、23日付で懲戒免職処分にしたと発表しました。
懲戒免職処分を受けたのは、第34普通科連隊に所属するいずれも18歳の男性自衛官候補生2人です。
陸上自衛隊陸上幕僚監部によりますと、入隊前の身体検査で2人のうちの1人に大麻の陽性反応が出たことが4月に発覚しました。その後、警務隊が捜査した結果、1人は4月13日、もう1人は4月24日の調べで入隊前に大麻を所持していたことを認めたということです。
警務隊の調べに対して2人は「自衛隊に大麻を持ち込むことはできないので、入隊を契機に大麻をやめようと思っていた」という趣旨の供述をしていて、駐屯地内には大麻を持ち込んでいないことが確認されたということです。
第34普通科連隊長の水野克輝1等陸佐は「入隊前に大麻を使用していたことを端緒とし、自衛官が薬物を使用・所持していると疑義を生じさせ、自衛官への信頼を失墜させかねない事案で、世間をお騒がせしたことは誠に残念です。全隊員に薬物乱用防止を徹底し、このような事案を起こさないことを引き続き徹底していく所存です」とコメントしました。