【小松 康之】なぜかいつも「お金がない」という人が陥っている「3つの無駄遣い」 お金こうしてなくなっていく

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普段から「お金がない」といったことを、あなたは口癖にしていませんか? 特に子どもから「うちにはお金がないの?」などと問われたことがある方は要注意です。
「うちはお金がないの!」などと子どもに言い、子どもが欲しいと言ったものをほぼ買わない、などということが多いと思うのです。各家庭の教育方針で違いはあると思いますが、ほぼ与えないとなるど、せっかくの子どもの興味関心や好奇心が失われてしまいます。
欲しがるものをやみくもに全て与えるというのも、個人的には考えものですが、やはり子どもが「自分にはこれが大事」と思うものを与えないのでは、成長は促せません。 実は、日ごろから「お金がない」と言っている人には、お金が消えていく理由がきちんとあるのです。その理由を話しながら、こう言わなくなるためにすべきことをお伝えします。
この理由はいくつかありますが、一番多いのは「使途不明金が多い」ということです。つまり、得たお金をどう使っているかを把握していないために「お金がない」ことになるのです。
Photo by iStock
そして、使途不明金として代表的な支出は、コンビニでの買い物や、毎日のコーヒーなどのラテマネーです。そう、「何となく」コンビニやコーヒーショップなどで、「気ままに」飲み物などを買うことです。二番目に多い理由は、「面倒くさい」と思ってしまうことです。スマートフォンや電気代など、料金プランを定期的に見直すことも、ムダな出費を減らすには必要なことです。しかし、面倒くさがりの人は、今より料金が安くなることはわかっていても、行動に移すまでに時間がかかります。そのため、ムダな支出が一向に減らせず、「金銭的に余裕がない」と感じることが多いのです。三番目に多い理由は、「気分でモノを買ってしまう」ことです。一番目に関係しますが、本当に必要だと思うものだけを買うのではなく、その時の気分でモノを買う習慣になってしまっているため、家にモノがあふれてしまっていることになってしまいます。例えば、毎日100円のコンビニのコーヒーを1個買う場合、100円×365日=36,500円となり、これが節約できることになります。この回数がもっと多いなら、その分節約できる金額が増えることになります。他にも多々ありますが、では、そうならないためにはどうしたらいいでしょうか。「余ったら貯蓄する」の落とし穴第一にすべきことは、とにかく支出を把握することです。支出の把握ができないと、改善もできませんか。現状がいい・悪いではなく、現在自分たちがどう使っているかを知ることが大切です。Photo by iStock 例えば、クレジットカードの利用明細やレシートを、とにかく一か月間きちんと集め、一月後に集計してみましょう。最近ですと、金融庁が『家計管理シミュレーター』というアプリを公開しています。こういったもので支出を把握するといいと思います。他にも、民間企業も、このようなアプリをリリースしております。大半は無料で利用できるので、使いやすいものを選んで試してみましょう。第二にすべきことは、貯蓄に関する考え方を変え、実践することです。よく、「お金が余ったら貯蓄する」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それでは貯蓄はできません。なぜなら、人の欲望は無限であり、欲望をコントロールするのは大変だからです。そこで、収入があったら、先に貯蓄分を分けて貯蓄してしまい、残りのお金で生活するのです。そういう習慣に変えていかなければ、貯蓄などできません。収入には上限がありますから、いくらでも使えるわけではありません。また、現在は不要でも、将来必要になる支出は、子供の(高校や大学の)教育費など、いくつもあります。本気でお金を貯めたいのなら、支出ごとに予算を設定し、その中でやりくりする習慣を身に付けてください。それこそ面倒なことではあるのですが、「収入の範囲内で生活する」ためには、必ず身に着けておくべき習慣になります。第三にすべきことは、何か物を買う時、「これは本当に必要なものか?」を考えて、それでも必要だと思ったら買い、そうでなければ買わない習慣を身に着けることです。Photo by iStock そして最後に、これらはすべて家族会議などで共有しておくことが重要です。子どもにはお小遣い帳などでその習慣をつけることも可能です。今年から高校生の金融リテラシー教育が始まりましたが、じつはお金の基本は各家庭の「お金に対する意識共有」でも育めます。特に、第三の「必要なものかどうかを考える」を話し合うことは、子どもの「なぜそれが必要か」をしっかりとプレゼンする機会にもなります。両親を納得させる説明を自分の頭でしっかりと考える能力を小さいころから身につけておけば、成長し、社会に出たときに役に立つスキルにもつながります。できたら行うといいこと私たちには、現在は不要でも将来必要になる支出というものがあります。子供がいれば、高校や大学など、高等教育のための費用などがそうですし、自分自身のことで言えば、老後の介護費用などがそれにあたります。ですから、これからの人生で、「いつ」「何に」「いくら」必要になるかを知る必要があります。そのためには、ライフプランを作ることが必要になります。自分の現在の年齢・収入額・貯蓄額などを書き出し、あわせて自分の将来の希望(やりたいことなど)や将来どうなるかを知れば、どう対策をしたらいいかも見えてきます。同時に、スマートフォンの料金の見直しや生命保険の保障内容の見直しなどを、定期的に行う必要もあります。生活スタイルが年齢によって異なってくるからです。 ライフプランはご自身でも作成できますが、広範なお金の知識が必要になりますので、ファイナンシャルプランナーに依頼して作ることもできます。なお、ライフプランを作成できるソフトは、ネット上で多々紹介されており、中には無料で使用できるものもあります。最後に、総務省の家計調査から割り出した世帯人数別のデータにご興味があれば具体的な支出の統計がありますので、ご興味があればご家庭の収支の見直しの参考にしてみてもよいかもしれません。
そして、使途不明金として代表的な支出は、コンビニでの買い物や、毎日のコーヒーなどのラテマネーです。そう、「何となく」コンビニやコーヒーショップなどで、「気ままに」飲み物などを買うことです。
二番目に多い理由は、「面倒くさい」と思ってしまうことです。スマートフォンや電気代など、料金プランを定期的に見直すことも、ムダな出費を減らすには必要なことです。しかし、面倒くさがりの人は、今より料金が安くなることはわかっていても、行動に移すまでに時間がかかります。
そのため、ムダな支出が一向に減らせず、「金銭的に余裕がない」と感じることが多いのです。
三番目に多い理由は、「気分でモノを買ってしまう」ことです。一番目に関係しますが、本当に必要だと思うものだけを買うのではなく、その時の気分でモノを買う習慣になってしまっているため、家にモノがあふれてしまっていることになってしまいます。
例えば、毎日100円のコンビニのコーヒーを1個買う場合、100円×365日=36,500円となり、これが節約できることになります。この回数がもっと多いなら、その分節約できる金額が増えることになります。
他にも多々ありますが、では、そうならないためにはどうしたらいいでしょうか。
第一にすべきことは、とにかく支出を把握することです。支出の把握ができないと、改善もできませんか。現状がいい・悪いではなく、現在自分たちがどう使っているかを知ることが大切です。
Photo by iStock
例えば、クレジットカードの利用明細やレシートを、とにかく一か月間きちんと集め、一月後に集計してみましょう。最近ですと、金融庁が『家計管理シミュレーター』というアプリを公開しています。こういったもので支出を把握するといいと思います。他にも、民間企業も、このようなアプリをリリースしております。大半は無料で利用できるので、使いやすいものを選んで試してみましょう。第二にすべきことは、貯蓄に関する考え方を変え、実践することです。よく、「お金が余ったら貯蓄する」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それでは貯蓄はできません。なぜなら、人の欲望は無限であり、欲望をコントロールするのは大変だからです。そこで、収入があったら、先に貯蓄分を分けて貯蓄してしまい、残りのお金で生活するのです。そういう習慣に変えていかなければ、貯蓄などできません。収入には上限がありますから、いくらでも使えるわけではありません。また、現在は不要でも、将来必要になる支出は、子供の(高校や大学の)教育費など、いくつもあります。本気でお金を貯めたいのなら、支出ごとに予算を設定し、その中でやりくりする習慣を身に付けてください。それこそ面倒なことではあるのですが、「収入の範囲内で生活する」ためには、必ず身に着けておくべき習慣になります。第三にすべきことは、何か物を買う時、「これは本当に必要なものか?」を考えて、それでも必要だと思ったら買い、そうでなければ買わない習慣を身に着けることです。Photo by iStock そして最後に、これらはすべて家族会議などで共有しておくことが重要です。子どもにはお小遣い帳などでその習慣をつけることも可能です。今年から高校生の金融リテラシー教育が始まりましたが、じつはお金の基本は各家庭の「お金に対する意識共有」でも育めます。特に、第三の「必要なものかどうかを考える」を話し合うことは、子どもの「なぜそれが必要か」をしっかりとプレゼンする機会にもなります。両親を納得させる説明を自分の頭でしっかりと考える能力を小さいころから身につけておけば、成長し、社会に出たときに役に立つスキルにもつながります。できたら行うといいこと私たちには、現在は不要でも将来必要になる支出というものがあります。子供がいれば、高校や大学など、高等教育のための費用などがそうですし、自分自身のことで言えば、老後の介護費用などがそれにあたります。ですから、これからの人生で、「いつ」「何に」「いくら」必要になるかを知る必要があります。そのためには、ライフプランを作ることが必要になります。自分の現在の年齢・収入額・貯蓄額などを書き出し、あわせて自分の将来の希望(やりたいことなど)や将来どうなるかを知れば、どう対策をしたらいいかも見えてきます。同時に、スマートフォンの料金の見直しや生命保険の保障内容の見直しなどを、定期的に行う必要もあります。生活スタイルが年齢によって異なってくるからです。 ライフプランはご自身でも作成できますが、広範なお金の知識が必要になりますので、ファイナンシャルプランナーに依頼して作ることもできます。なお、ライフプランを作成できるソフトは、ネット上で多々紹介されており、中には無料で使用できるものもあります。最後に、総務省の家計調査から割り出した世帯人数別のデータにご興味があれば具体的な支出の統計がありますので、ご興味があればご家庭の収支の見直しの参考にしてみてもよいかもしれません。
例えば、クレジットカードの利用明細やレシートを、とにかく一か月間きちんと集め、一月後に集計してみましょう。最近ですと、金融庁が『家計管理シミュレーター』というアプリを公開しています。こういったもので支出を把握するといいと思います。
他にも、民間企業も、このようなアプリをリリースしております。大半は無料で利用できるので、使いやすいものを選んで試してみましょう。
第二にすべきことは、貯蓄に関する考え方を変え、実践することです。よく、「お金が余ったら貯蓄する」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それでは貯蓄はできません。なぜなら、人の欲望は無限であり、欲望をコントロールするのは大変だからです。
そこで、収入があったら、先に貯蓄分を分けて貯蓄してしまい、残りのお金で生活するのです。そういう習慣に変えていかなければ、貯蓄などできません。
収入には上限がありますから、いくらでも使えるわけではありません。また、現在は不要でも、将来必要になる支出は、子供の(高校や大学の)教育費など、いくつもあります。
本気でお金を貯めたいのなら、支出ごとに予算を設定し、その中でやりくりする習慣を身に付けてください。それこそ面倒なことではあるのですが、「収入の範囲内で生活する」ためには、必ず身に着けておくべき習慣になります。
第三にすべきことは、何か物を買う時、「これは本当に必要なものか?」を考えて、それでも必要だと思ったら買い、そうでなければ買わない習慣を身に着けることです。
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そして最後に、これらはすべて家族会議などで共有しておくことが重要です。子どもにはお小遣い帳などでその習慣をつけることも可能です。今年から高校生の金融リテラシー教育が始まりましたが、じつはお金の基本は各家庭の「お金に対する意識共有」でも育めます。特に、第三の「必要なものかどうかを考える」を話し合うことは、子どもの「なぜそれが必要か」をしっかりとプレゼンする機会にもなります。両親を納得させる説明を自分の頭でしっかりと考える能力を小さいころから身につけておけば、成長し、社会に出たときに役に立つスキルにもつながります。できたら行うといいこと私たちには、現在は不要でも将来必要になる支出というものがあります。子供がいれば、高校や大学など、高等教育のための費用などがそうですし、自分自身のことで言えば、老後の介護費用などがそれにあたります。ですから、これからの人生で、「いつ」「何に」「いくら」必要になるかを知る必要があります。そのためには、ライフプランを作ることが必要になります。自分の現在の年齢・収入額・貯蓄額などを書き出し、あわせて自分の将来の希望(やりたいことなど)や将来どうなるかを知れば、どう対策をしたらいいかも見えてきます。同時に、スマートフォンの料金の見直しや生命保険の保障内容の見直しなどを、定期的に行う必要もあります。生活スタイルが年齢によって異なってくるからです。 ライフプランはご自身でも作成できますが、広範なお金の知識が必要になりますので、ファイナンシャルプランナーに依頼して作ることもできます。なお、ライフプランを作成できるソフトは、ネット上で多々紹介されており、中には無料で使用できるものもあります。最後に、総務省の家計調査から割り出した世帯人数別のデータにご興味があれば具体的な支出の統計がありますので、ご興味があればご家庭の収支の見直しの参考にしてみてもよいかもしれません。
そして最後に、これらはすべて家族会議などで共有しておくことが重要です。子どもにはお小遣い帳などでその習慣をつけることも可能です。今年から高校生の金融リテラシー教育が始まりましたが、じつはお金の基本は各家庭の「お金に対する意識共有」でも育めます。
特に、第三の「必要なものかどうかを考える」を話し合うことは、子どもの「なぜそれが必要か」をしっかりとプレゼンする機会にもなります。両親を納得させる説明を自分の頭でしっかりと考える能力を小さいころから身につけておけば、成長し、社会に出たときに役に立つスキルにもつながります。
私たちには、現在は不要でも将来必要になる支出というものがあります。子供がいれば、高校や大学など、高等教育のための費用などがそうですし、自分自身のことで言えば、老後の介護費用などがそれにあたります。
ですから、これからの人生で、「いつ」「何に」「いくら」必要になるかを知る必要があります。そのためには、ライフプランを作ることが必要になります。
自分の現在の年齢・収入額・貯蓄額などを書き出し、あわせて自分の将来の希望(やりたいことなど)や将来どうなるかを知れば、どう対策をしたらいいかも見えてきます。同時に、スマートフォンの料金の見直しや生命保険の保障内容の見直しなどを、定期的に行う必要もあります。生活スタイルが年齢によって異なってくるからです。
ライフプランはご自身でも作成できますが、広範なお金の知識が必要になりますので、ファイナンシャルプランナーに依頼して作ることもできます。なお、ライフプランを作成できるソフトは、ネット上で多々紹介されており、中には無料で使用できるものもあります。最後に、総務省の家計調査から割り出した世帯人数別のデータにご興味があれば具体的な支出の統計がありますので、ご興味があればご家庭の収支の見直しの参考にしてみてもよいかもしれません。
ライフプランはご自身でも作成できますが、広範なお金の知識が必要になりますので、ファイナンシャルプランナーに依頼して作ることもできます。
なお、ライフプランを作成できるソフトは、ネット上で多々紹介されており、中には無料で使用できるものもあります。
最後に、総務省の家計調査から割り出した世帯人数別のデータにご興味があれば具体的な支出の統計がありますので、ご興味があればご家庭の収支の見直しの参考にしてみてもよいかもしれません。

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