遮断機降りた踏切内へ女性が駆け寄る…右手に高齢女性・左手には手押し車、間一髪倒れ込む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

列車が目前に迫る中、踏切内で身動きが取れなくなっていた80歳代の女性を救助したとして、北九州市八幡東区の会社員、蔵原純鈴(すみれ)さん(20)に9日、警察庁長官と福岡県警本部長の感謝状が贈られた。
蔵原さんは昨年12月28日午後0時50分頃、車で通りかかった同市門司区の石原町通り踏切内で立ち往生する女性を目撃。遮断機は下りた状態だったが、手押し車が線路のレールに引っかかり、女性は前に進めない様子だった。蔵原さんはとっさに車を降り、遮断機をくぐって女性のもとに駆け寄った。
列車が迫り、警笛が鳴る中、蔵原さんは右手で女性を、左手で手押し車を手前に引っ張りながら一緒に倒れ込んだ。直後に列車は2人の真横を通過して停止したという。2人にけがはなかった。
普段はフィットネスジムでコーチを務めているという蔵原さん。門司署で県警幹部から感謝状を受け取り、「女性が助かって良かった。体を鍛えていたことが役に立ったかも」とほほ笑んだ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。