元参院議員のガーシーこと東谷義和容疑者(51)が逮捕された事件で、日本の警察当局がアラブ首長国連邦(UAE)側に「(東谷容疑者の事件は)重要な事案だ」と伝達していたことが7日、警察関係者への取材で分かった。
警視庁はUAE側が働きかけに応じ、事実上の国外退去処分となったとみている。
東谷容疑者を巡っては、UAEなど海外を拠点に活動し、警視庁が暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)容疑などで逮捕状を取得。日本の警察当局は外務省に旅券返納命令の発出を要請したり、国際刑事警察機構(ICPO)に国際手配を求めたりしてきた。
警察関係者によると、5月下旬には、警察庁と警視庁の捜査員がUAEに渡り、現地当局に「重要な事案だ」などと伝え、東谷容疑者の早期帰国を求めた。日本側の要請に応じたUAE当局による措置で帰国が実現したとみられる。捜査関係者によると、UAE側は4日未明、日本側に帰国便などについて伝えたという。