元ジャニーズJr.二本樹顕理氏がジャニー氏の性加害件数に言及「300名ぐらい。4桁もあり得る」

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ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川氏の性加害を訴えている元ジャニーズJr.の二本樹顕理氏(39)が31日、国会内で開かれた立憲民主党「性被害・児童虐待」国対ヒアリングに出席した。
二本樹氏は冒頭、1996年の中学1年生の時にジャニーズ事務所のオーディションを受けてジュニアとして活動を始めた3か月後、ホテルでジャニー氏から性加害を受けたことを告白した。
「ジャニー氏の予想しない行動に体が硬直してしまったことと、事務所の社長に抵抗したらどうなるんだろう、仕事がなくなるんじゃないかという考えがよぎり、拒絶することができませんでした」
その後、半年間で10回以上の性加害を受け、1年半ほどの活動で事務所を退所したが、ジャニー氏からの行為はトラウマとして残り、人生に大きな影響があったという。
「自尊心を破壊されました。あの時、抵抗できなかった自分は何をやってもダメなんだという気持ちになりました。子どもを保護する立場にある大人がそういうことをするんだと人間不信にもなりました」
ヒアリングは立憲の山井和則衆院議員が二本樹氏に質問する形式で進められた。二本樹氏は山井氏から「当時、周りを見渡して二本樹氏だけが被害に遭われたのか。同僚や先輩を含めて被害は多かったのか」と問われ、こう答えた。
「私がジャニーズ事務所に在籍していた1年半の間だけでも、入所時期が近いジュニアたち10数名の性被害体験を本人たちの口から直接、耳にしました。性被害に遭っても周りのジュニアと共有しなかった人もいるかもしれないですし、またジャニーズ事務所は上下関係が厳しかったので、自分たちより入所時期が早い先輩たちとは気軽に会話できるような環境ではありませんでした。先輩たちの性被害の体験までを聞くことはありませんでした」
山井氏に「トータルで受けた被害者はどれぐらいるのか」と聞かれると、二本樹氏は「すべての実質数までは把握できませんが、少なく見積もっても300名ぐらいの被害者がいてもおかしくないですし、ヘタしたら被害の実態はもっと大きいかもしれません。4ケタもあり得ると思っています」と指摘した。
性被害に遭った後、ジャニー氏からはどんなフォローがあったのか。二本樹氏は「性被害に遭った翌日は、いつも1万円を渡されていました。性行為に対する報酬であったりとか、口止め料を示唆して渡されているのではないかなという印象を受けていました」と明かした。
なぜ、性加害が明るみに出なかったのか。
「これは合宿所という閉ざされた空間で行われていたという背景があります。ジャニー喜多川氏が絶大な権力を持ち、周りが干渉できないような環境を作っていたと思っています」と話した。

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