「日付変わった午前1時2時に悲鳴」現場ビル「外」から…証言 布で巻かれた女性の遺体

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29日夜、熊本市中央区のビルで全身を布で巻かれた女性が遺体で見つかり、その後、行方不明になっていた近くに住む29歳の女性と判明しました。警察はアルバイトからの帰宅中に何らかの事件に巻き込まれたとみています。私たちは現場となったビルに住む人に話を聞きました。 ◇29日夜に遺体で発見されたのは、熊本市に住む派遣社員の辰島ありささん(29)です。現場となったビルに住む人は、次のように証言しました。

現場ビルに住む人「日付変わった(28日の)1時、2時に女性の悲鳴を、『キャー』でしたね」――建物の中か・外か?現場ビルに住む人「外ですね。建物ではないです」辰島さんは28日未明、派遣先とは別のアルバイト先を出た後に行方が分からなくなり、29日夜にこのビルの1室で発見されました。その状態は、特殊なものでした。付近の防犯カメラにアルバイト先を出た辰島さんとスカートなどがよく似た女性が映っていたことから、複数の防犯カメラで行方を追跡。追跡が途切れたのが、現場となったビル付近でした。警察官がビルの中を捜索すると、空いた1室から横たわった状態の遺体を発見。頭から足まで、服の上から全身を覆うように布が巻き付けられた状態だったということです。警察が布の一部をはさみで切って、顔などを確認しました。遺体には目立った外傷や出血はなく、衣服は上下着用していましたが、一部着衣に乱れがあり、足もとは裸足。また、スマートフォンやバッグなどの所持品や靴は見つかっていません。一夜明けた30日、現場では警察官の動きが活発になっていました。ビルの入り口には、改めて規制線が張られました。現場は、熊本市中央区にあるビルです。国の重要文化財の熊本城や、熊本市役所からも近く、路面電車でアクセスできる繁華街の中にあります。近くの店の人「びっくりしますよ。初めてじゃないですか、ここに嫁いできて。40年になりますけど。こんな繁華街でね」8階建てのビルは1・2階に店舗、3階から6階は住宅、7・8階は空きテナントで、以前はカラオケ店だったということです。どこで辰島さんが見つかったのかは、明らかにされていません。現場ビルに住む人「7~8階は住人が立ち入りできないカラオケ店の跡地。裏口も扉が閉まっている」ビルの関係者によると、外からも人の出入りは見えるということですが、夜は人通りも少なく気づきにくいのではないかということです。私たちは実際、現場付近を車で走ってみました。飲食店が立ち並ぶアーケード街を抜け、現場のビルがある通りに出ます。明るいアーケードとは対照的に、現場がある通りは暗くなっていました。辰島さんは28日午前1時ごろに中央区のアルバイト先を出てから、行方不明になりました。同居している男性が「連絡がとれない」と辰島さんの家族に連絡。29日午前1時すぎ、家族が警察署を訪れ父親が行方不明者届を出しました。その日の午後8時45分ごろ、辰島さんは雑居ビルの空いた1室の中から遺体で発見されました。また、父親は警察に行方不明者届を出した際に“ストーカー被害の心当たりはない”と話していたということです。アルバイト先を出た後の辰島さんが1人で歩く姿も防犯カメラで確認されていますが、どのような状況で現場のビルに入ったのかはまだ分かっていません。アルバイト先から自宅までは、歩いて帰ることができる距離だったということです。警察は辰島さんがアルバイトの帰宅中に何らかの事件に巻き込まれたとみて捜査するとともに、遺体を司法解剖して死因の特定を急いでいます。(5月30日放送『news zero』より)
29日夜、熊本市中央区のビルで全身を布で巻かれた女性が遺体で見つかり、その後、行方不明になっていた近くに住む29歳の女性と判明しました。警察はアルバイトからの帰宅中に何らかの事件に巻き込まれたとみています。私たちは現場となったビルに住む人に話を聞きました。

29日夜に遺体で発見されたのは、熊本市に住む派遣社員の辰島ありささん(29)です。現場となったビルに住む人は、次のように証言しました。
現場ビルに住む人「日付変わった(28日の)1時、2時に女性の悲鳴を、『キャー』でしたね」
――建物の中か・外か?
現場ビルに住む人「外ですね。建物ではないです」
辰島さんは28日未明、派遣先とは別のアルバイト先を出た後に行方が分からなくなり、29日夜にこのビルの1室で発見されました。その状態は、特殊なものでした。
付近の防犯カメラにアルバイト先を出た辰島さんとスカートなどがよく似た女性が映っていたことから、複数の防犯カメラで行方を追跡。追跡が途切れたのが、現場となったビル付近でした。
警察官がビルの中を捜索すると、空いた1室から横たわった状態の遺体を発見。頭から足まで、服の上から全身を覆うように布が巻き付けられた状態だったということです。
警察が布の一部をはさみで切って、顔などを確認しました。遺体には目立った外傷や出血はなく、衣服は上下着用していましたが、一部着衣に乱れがあり、足もとは裸足。また、スマートフォンやバッグなどの所持品や靴は見つかっていません。
一夜明けた30日、現場では警察官の動きが活発になっていました。ビルの入り口には、改めて規制線が張られました。
現場は、熊本市中央区にあるビルです。国の重要文化財の熊本城や、熊本市役所からも近く、路面電車でアクセスできる繁華街の中にあります。
近くの店の人「びっくりしますよ。初めてじゃないですか、ここに嫁いできて。40年になりますけど。こんな繁華街でね」
8階建てのビルは1・2階に店舗、3階から6階は住宅、7・8階は空きテナントで、以前はカラオケ店だったということです。どこで辰島さんが見つかったのかは、明らかにされていません。
現場ビルに住む人「7~8階は住人が立ち入りできないカラオケ店の跡地。裏口も扉が閉まっている」
ビルの関係者によると、外からも人の出入りは見えるということですが、夜は人通りも少なく気づきにくいのではないかということです。
私たちは実際、現場付近を車で走ってみました。飲食店が立ち並ぶアーケード街を抜け、現場のビルがある通りに出ます。明るいアーケードとは対照的に、現場がある通りは暗くなっていました。
辰島さんは28日午前1時ごろに中央区のアルバイト先を出てから、行方不明になりました。同居している男性が「連絡がとれない」と辰島さんの家族に連絡。29日午前1時すぎ、家族が警察署を訪れ父親が行方不明者届を出しました。その日の午後8時45分ごろ、辰島さんは雑居ビルの空いた1室の中から遺体で発見されました。
また、父親は警察に行方不明者届を出した際に“ストーカー被害の心当たりはない”と話していたということです。
アルバイト先を出た後の辰島さんが1人で歩く姿も防犯カメラで確認されていますが、どのような状況で現場のビルに入ったのかはまだ分かっていません。アルバイト先から自宅までは、歩いて帰ることができる距離だったということです。
警察は辰島さんがアルバイトの帰宅中に何らかの事件に巻き込まれたとみて捜査するとともに、遺体を司法解剖して死因の特定を急いでいます。

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