就活生の契約トラブル増加=ウェブ会議で高額勧誘―国民生活センター

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就職活動中の学生の不安につけ込み、高額なセミナーなどの契約を迫るトラブルが相次いでいる。
参加したウェブ会議で不意打ち的に高額なセミナーやビジネススクールに勧誘されるケースが目立つといい、国民生活センターは「安易にクレジットの高額決済や借金をしないように」と注意喚起している。
同センターによると、就活をきっかけにした学生の契約に関する相談件数は新型コロナウイルスの影響で2020年度は152件、21年度は136件まで減少したが、22年度にはコロナ流行前とほぼ同数の198件まで増加した。インターネット広告で見つけた無料カウンセリングなどに学生が自らアクセスしてウェブ会議に誘導されるケースが増え、相談の約3割はSNS関連だったという。
20代の男性はウェブ会議の無料カウンセリングで「セミナーを受ければ大手企業に100%内定する」と言われ、約50万円のセミナーにその場で申し込み、頭金を振り込んだ。相談した友人に「高額だ」と言われ、「やめたい」と伝えたがなかなか応じてもらえず、解約料として契約金額の20%を請求されたという。
勧誘されると知らずに受けた無料カウンセリングで、勧められて契約した場合などはクーリングオフができることがあるという。同センターは「不安に思った場合は早めに消費生活センターなどに相談を」と呼び掛けている。

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