“ギャン泣き”赤ちゃん「抱っこ歩き5分」でピタリ…理研が科学的解明「約半数眠る」

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泣いている赤ちゃんを、どうしたら泣きやませられるのでしょうか?理化学研究所が、赤ちゃんを寝かしつける効果的な方法を発表しました。
■理化学研究所「今より泣きが減る」
「泣くのが仕事」なんて言われるほど、よく泣く赤ちゃん。元気なのは何よりですが、親にとってはどうしたらよいのか、悩みの種になることもあります。
保護者(30代):「泣きますね。泣きます、よく。泣いてひどい時は、車に乗せて、ちょっとドライブしたりとか」「イヤイヤ期なので。ギャーみたいな感じで、手が付けられなくなるので、すごい大変ですね」
そんな赤ちゃんがピタッと泣きやむという、ある研究結果が発表されました。
理化学研究所 脳神経科学研究センター・黒田公美チームリーダー:「初めて親になる人は、本当に知らないと思う。でも、これをやれば、今よりは泣きが減ると分かる」
理化学研究所が撮影した映像です。激しく泣いている赤ちゃん。母親が抱っこして歩くと、泣き止みました。
研究は、21人の赤ちゃんとその母親で様々な方法を実験。抱っこして歩いたり座ったり、ベッドに置いたりした時の赤ちゃんの心電図などを分析しました。
■「抱っこ歩き5分」ピタリ泣きやむ
その結果、ある事実が判明しました。
黒田チームリーダー:「抱っこして歩くことを5分間連続で行ったところ、すべての赤ちゃんが泣きやみ、それだけでなく、約半数の赤ちゃんが眠りについたことが分かった」
その方法とは、抱っこして5分以上歩くというものです。これは哺乳類の赤ちゃんに備わっている、親に運ばれる時に、おとなしくなる「輸送反応」という本能が影響しているといいます。
保育園でも、泣きやまない赤ちゃんは、抱っこで移動しています。
研究では、赤ちゃんが寝ついてから5分から8分ほど待ってからベッドに置くと、赤ちゃんがすぐに起きず、深く眠れる可能性が高いことも分かりました。
■保育士も納得 保護者「ありがたい」
現場歴10年の保育士も、今回の研究結果に深くうなずきます。
学校法人滋慶学園 にじのいるか保育園 杉並松の木・石黒晶絵保育士:「すぐに寝たなと思って(寝床に)おろすと、起きてしまうことが多い。少し時間をおくと、子どもの体の力がすっと抜ける感じがある。時計を見たら、(研究の通り)5分から10分ぐらいかもしれない」
これまでなんとなく実践されていた手法が、科学的に解明された今回の研究。育児奮闘中の親からは、次のような声が聞かれました。
保護者(30代):「それをしたら寝るんだと思うと、頑張れそうな気がします。5分から10分ぐらい歩くのは」「時間の見積もりもできて、寝てくれる傾向が分かったのは、すごくありがたいです」

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