《懲役7年》「気持ち悪いにおいでした」当時小学生だった“愛人の娘”が法廷で証言した“最悪の性的虐待”

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《懲役7年》50代工場社長が“愛人の小学生娘”を数年間、性のはけ口にしていた卑劣犯行の真相《大阪・少女強制性交》 から続く
文春オンラインが2021年6月3日に報じた、大阪府郊外の町で金属部品加工の工場を営むヤマモトシュウジ被告(50代・仮名)が、愛人の娘に対して「強制わいせつ」「強制性交」を犯した罪に問われていた事件。
【画像】女子小学生への強制わいせつと強制性交の容疑で逮捕されたヤマモト被告
その後、今年1月に大阪地方裁判所某支部で懲役7年の実刑判決がくだったことがわかった。ヤマモト被告は控訴したが、大阪高裁は9月6日、被告の控訴を棄却した。裁判長が15分にわたり判決文を読み上げるなか、ヤマモト被告は前を向き目をパチパチとさせ、ときおり両手で頭を抱えこむ仕草を見せた――。
文春オンラインでは、これまで大阪地方裁判所某支部で行われてきた公判の様子を報じてきた。当時の記事を再公開する(初出2021年6月5日、肩書き、年齢等は当時のまま)。
◆◆◆
今年3月より大阪地方裁判所某支部で行われている刑事裁判。大阪府郊外の町で金属部品加工の町工場を営むヤマモトシュウジ被告(50代・仮名)は町工場の従業員で愛人だったA子さん(40代)の娘であるB子ちゃんに対して「強制わいせつ」「強制性交」を犯した罪に問われている。検察は法廷で、「B子ちゃんが小学3年生の頃からヤマモト被告から性被害を受け、自殺を考える程追い込まれていた」と述べた。(#1からつづく)。
「ヤマモトは2019年夏に逮捕されました。ヤマモトは既婚者にもかかわらず、長年、自身が経営する工場の事務をしていたA子さんを愛人として囲い、A子さんの目が届かないところで当時小学校3年生だったB子ちゃんに対して、数年間にわたり、わいせつ行為を繰り返していたのです。逮捕直前の時期には、最低でも2~3週間に1回のペースで行為が行われていたことが捜査の結果わかっています」(捜査関係者)
※この裁判では被告人名から被害者が特定される可能性があるため、被害者を保護する観点から「被告人名秘匿」の措置がとられています。本稿でも被害児童の特定を避けるため被告を匿名で報じます。
ヤマモト被告の山奥の別邸
6月2日午前9時40分から行われた4回目の公判では、被害者であるB子ちゃんがビデオリンク方式で出廷した。被害当時、小学生だったB子ちゃんは、検察からヤマモト被告との関係を問われると「父親代わりの存在でした」と述べた。A子さんの夫は9年前に亡くなっており、A子さん、B子ちゃん、弟の3人家族はヤマモト被告を頼るようになっていた。
「性行為をされかけそうになったり、セクハラをされそうになりました。(セクハラの意味は? との質問に)わいせつ行為です。セクハラを受けた回数は1度よりも多いです。暴力も受けました。小学4年生のころ、顔を叩かれたり、お尻を何度も叩かれました。母親も見ていましたが、何もしてくれませんでした」
と語った。法廷内に響く被害少女の声は、ビデオリンク方式により別室から配信されたため表情は見えないが、確かに震えていた。法廷では、若手の女性検事2人が交互にB子ちゃんに質問を行った。B子ちゃんの声には検事に信頼を寄せているような雰囲気が漂っていた。
まず、検察が最初に取り上げたのは、#1でも報じた、ヤマモト被告が町工場の前社長のC子さんから譲り受けた山奥の“別邸”での出来事だ。「体勢は仰向けで、股に顔を…」 事件は2019年3月に起きた。当時、B子ちゃんは小学校高学年。その日、B子ちゃんは弟の小学校でのイベントが重なった関係で、母や弟と離れ、1人でヤマモト被告が週5日を過ごす “別邸”に泊まることになった。 夜、ベッドで寝ていたB子ちゃんはヤマモト被告に身体を揺すられ、目を覚ましたという。B子ちゃんはその時の様子を震える声でこう証言した。「寝室のベッドで寝ていたら、体を揺すられて起きました。胸やお股を触られ始め、最初に下着の上から、その後下着を脱がされて直接触られました。裸にされました。胸やお股を舐められました。体勢は仰向けで、被告は股に顔を埋めてきました。生暖かい感じがして、そのあいだは『やめて』と言っていました。 ジェルみたいなのを(お股に)塗られて機械みたいなのをあてられました。機械は見ていないですが、震えている感じがしました。 自分の性器を入れようとしてきましたが、最終的には入っていません。私が足などで嫌がりました。股がちぎれそうな感じがしました。入れられそうになったのはその時が初めてです。 翌日にそばにあった棚をあけたら、ジェルや機械が入っていました」 この“別邸”でヤマモト被告から受けた性被害はこの日だけではない。「小学5年生の秋、被告人から性器を咥えさせられたこともあった」ともB子ちゃんは証言した。「痛いと思いました」 検察が次に取り上げたのは、B子ちゃんが小学校高学年の夏休みに、母親のA子さんと弟、ヤマモト被告との4人で訪れた3泊4日の沖縄旅行で起きた強制わいせつ事件だ。 ヤマモト被告とA子さんら家族は、沖縄県宜野座にあるリゾートホテルに宿泊した。宿泊したのは2部屋で、A子さんとヤマモト被告、B子ちゃんと弟でそれぞれ部屋を使うことになった。ホテルの従業員はヤマモト被告やA子さん一家を丁寧にもてなしたが、ヤマモト被告はその日、終始不機嫌だったという。夕食の際、料理が提供される時間が遅かったことが原因だった。 B子ちゃんはヤマモトの卑劣な犯行について、法廷でこう語った。「セクハラ(の現場)は私と弟の部屋のベッドの上でした。弟は寝ていました。22時頃に寝てセクハラは約1時間後ぐらいだと思います。被告人が部屋に入ってベッドの横に入ってきました。私は弟の方を向いて寝ていたら、体を触られました。直接胸やお股を触られました。咥えさせられる前にお股の穴に指も入れられて、痛いと思いました。その後、被告に肩を押されて下半身の方に頭をやられました。『これ咥えて』と言われて性器を咥えさせられました。被告は最初横を向いていましたが、途中から上半身を起こしていました。「自分のせいで旅行を台無しにしたくない」 頭をもって動かされました。時間は1分くらいです。表情は見えませんでした。性器を入れられて気持ち悪くて、あごが痛かったです。精子を出された時は『にがっ』と苦い味がして生臭いにおいがしました。気持ち悪いと思いました。その後、被告人に『トイレに出してきて』と言われました。 弟は起きませんでした。弟は寝たらあまり起きないタイプだからです。弟には気づいてほしくなかったと思います。もし弟が気が付いたら、弟にも家族にも迷惑がかかると思ったからです。家族がその後どうなるかも分からなかったからです。セクハラされている時には被告人の怒っているところが頭をよぎりました。夕食時のことがあったので、不機嫌なのかなと思いました。 1泊目の夜以降はセクハラにあったことを考えないようにしていました。自分のせいで旅行を台無しにしたくない、迷惑をかけたくない、と思ったからです」 思い出すのもつらいのだろう。証言の途中でB子ちゃんが声を詰まらせる場面もあった。ヤマモト被告に強く口止めをされていた 最後に検察は、B子ちゃんが小学4年生の9月にヤマモト被告から受けた性被害について取り上げた。この時の現場は、ヤマモト被告が所有する和歌山県の別荘だ。A子さんと弟と3人でヤマモト被告の別荘にやってきたB子ちゃんは、A子さんが昼寝をしている隙に風呂場で被害に遭ったという。「土曜日のお昼で、母は昼寝をしていました。別荘の外にあるジャグジー風呂に1人で入っていたらヤマモト被告が入ってきて、先に出るとバスタオルを置いてある棚のところ(脱衣所)で性器を咥えさせられました。『これ咥えて』と言われました。被告人は立っていて、私は膝立ちでした。膝立ちだったのは被告に肩を(下に)押されたからです。被告人の手は私の頭にありました。前後の会話の内容は覚えていませんが『大人になったらするんだよ』と言われました。 時間は1分くらいで気持ち悪いと思いました。頭をひいて離れようと思ったけど、性器は外れませんでした。被告人は私の頭を持って動かして、口の中に精子を出されました。被告人に咥えさせられている時に途中で終わったことはなかったです。吐き出したとは思うけど、場所は覚えていません」(B子ちゃんの証言) ジャグジー風呂の周囲は壁に囲われ、密室だった。母親はリビングで昼寝をしていた。テレビからは「吉本新喜劇」が流れていたという。 その後、B子ちゃんはヤマモト被告から長年にわたり性被害を受けてきたものの「強く口止めをされていた」「中学に入学した春ごろには(精神は)限界に達していた」と証言した。「さようならだ人生」動画配信アプリで性被害を告白 さらにB子ちゃんは、イルカの絵が書かれたメモ帳に「さようならだ人生」という言葉を使いながら6枚にもわたって自身の心境を綴っていたことを明かした。 2019年の7月には、某動画配信アプリを使用し、自身の性被害を告白した。その動画配信アプリを介して出会った友人の助言で、B子ちゃんは母のA子さん宛てにヤマモト被告から受けてきた性被害を告白する手紙を書いた。その手紙を読んだA子さんは警察に通報し、捜査の結果、ヤマモト被告は逮捕されたのだった。 B子ちゃんは「自分のしたことに向き合ってほしいです。(裁判の結果については)向き合って認められるようなことにしてほしいと思います」と声を震わせて答えたのだった。被告はB子ちゃんの告発を「作り話」と主張 昼の休憩を挟んで、午後からは被告弁護人側の質問が行われた。 逮捕当初からヤマモト被告は容疑を否認し、B子ちゃんの告発を「作り話」と主張している。 ヤマモト被告の弁護人は午前中に行われたB子ちゃんの証言の矛盾点を指摘しようとした。B子ちゃんに沖縄で強制わいせつを受けた際に泊まった部屋の見取り図を書かせたり、行為中のそれぞれの手の位置についても答えさせたうえで、「その体の向きでは触ることが不可能ではないか」などと聞いた。そのほか、被告弁護人は、B子ちゃんが配信していた動画の内容について繰り返し質問。さらに「あなたが被告人の手をつかんで、あなたの股間にあてる。そういう行為をしたことはありませんか?」と、B子ちゃんが誘って、行為に及んだかのように印象付けようとする質問をした。B子ちゃんは間髪入れず否定をしたが、弁護人の追及にB子ちゃんはたびたび言葉をつまらせ、声は明らかに疲弊していた。 午後3時過ぎ、弁護人側の質問が終了。続いて、B子ちゃんの母親のA子さんへの検察側の質問が始まった。(#3へつづく)《懲役7年》「お母さん、ごめんなさい。言えなかった」小学生の娘が愛人男から性的虐待 母親は法廷で嗚咽を《大阪・少女強制性交》 へ続く(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
まず、検察が最初に取り上げたのは、#1でも報じた、ヤマモト被告が町工場の前社長のC子さんから譲り受けた山奥の“別邸”での出来事だ。
事件は2019年3月に起きた。当時、B子ちゃんは小学校高学年。その日、B子ちゃんは弟の小学校でのイベントが重なった関係で、母や弟と離れ、1人でヤマモト被告が週5日を過ごす “別邸”に泊まることになった。
夜、ベッドで寝ていたB子ちゃんはヤマモト被告に身体を揺すられ、目を覚ましたという。B子ちゃんはその時の様子を震える声でこう証言した。「寝室のベッドで寝ていたら、体を揺すられて起きました。胸やお股を触られ始め、最初に下着の上から、その後下着を脱がされて直接触られました。裸にされました。胸やお股を舐められました。体勢は仰向けで、被告は股に顔を埋めてきました。生暖かい感じがして、そのあいだは『やめて』と言っていました。 ジェルみたいなのを(お股に)塗られて機械みたいなのをあてられました。機械は見ていないですが、震えている感じがしました。 自分の性器を入れようとしてきましたが、最終的には入っていません。私が足などで嫌がりました。股がちぎれそうな感じがしました。入れられそうになったのはその時が初めてです。 翌日にそばにあった棚をあけたら、ジェルや機械が入っていました」 この“別邸”でヤマモト被告から受けた性被害はこの日だけではない。「小学5年生の秋、被告人から性器を咥えさせられたこともあった」ともB子ちゃんは証言した。「痛いと思いました」 検察が次に取り上げたのは、B子ちゃんが小学校高学年の夏休みに、母親のA子さんと弟、ヤマモト被告との4人で訪れた3泊4日の沖縄旅行で起きた強制わいせつ事件だ。 ヤマモト被告とA子さんら家族は、沖縄県宜野座にあるリゾートホテルに宿泊した。宿泊したのは2部屋で、A子さんとヤマモト被告、B子ちゃんと弟でそれぞれ部屋を使うことになった。ホテルの従業員はヤマモト被告やA子さん一家を丁寧にもてなしたが、ヤマモト被告はその日、終始不機嫌だったという。夕食の際、料理が提供される時間が遅かったことが原因だった。 B子ちゃんはヤマモトの卑劣な犯行について、法廷でこう語った。「セクハラ(の現場)は私と弟の部屋のベッドの上でした。弟は寝ていました。22時頃に寝てセクハラは約1時間後ぐらいだと思います。被告人が部屋に入ってベッドの横に入ってきました。私は弟の方を向いて寝ていたら、体を触られました。直接胸やお股を触られました。咥えさせられる前にお股の穴に指も入れられて、痛いと思いました。その後、被告に肩を押されて下半身の方に頭をやられました。『これ咥えて』と言われて性器を咥えさせられました。被告は最初横を向いていましたが、途中から上半身を起こしていました。「自分のせいで旅行を台無しにしたくない」 頭をもって動かされました。時間は1分くらいです。表情は見えませんでした。性器を入れられて気持ち悪くて、あごが痛かったです。精子を出された時は『にがっ』と苦い味がして生臭いにおいがしました。気持ち悪いと思いました。その後、被告人に『トイレに出してきて』と言われました。 弟は起きませんでした。弟は寝たらあまり起きないタイプだからです。弟には気づいてほしくなかったと思います。もし弟が気が付いたら、弟にも家族にも迷惑がかかると思ったからです。家族がその後どうなるかも分からなかったからです。セクハラされている時には被告人の怒っているところが頭をよぎりました。夕食時のことがあったので、不機嫌なのかなと思いました。 1泊目の夜以降はセクハラにあったことを考えないようにしていました。自分のせいで旅行を台無しにしたくない、迷惑をかけたくない、と思ったからです」 思い出すのもつらいのだろう。証言の途中でB子ちゃんが声を詰まらせる場面もあった。ヤマモト被告に強く口止めをされていた 最後に検察は、B子ちゃんが小学4年生の9月にヤマモト被告から受けた性被害について取り上げた。この時の現場は、ヤマモト被告が所有する和歌山県の別荘だ。A子さんと弟と3人でヤマモト被告の別荘にやってきたB子ちゃんは、A子さんが昼寝をしている隙に風呂場で被害に遭ったという。「土曜日のお昼で、母は昼寝をしていました。別荘の外にあるジャグジー風呂に1人で入っていたらヤマモト被告が入ってきて、先に出るとバスタオルを置いてある棚のところ(脱衣所)で性器を咥えさせられました。『これ咥えて』と言われました。被告人は立っていて、私は膝立ちでした。膝立ちだったのは被告に肩を(下に)押されたからです。被告人の手は私の頭にありました。前後の会話の内容は覚えていませんが『大人になったらするんだよ』と言われました。 時間は1分くらいで気持ち悪いと思いました。頭をひいて離れようと思ったけど、性器は外れませんでした。被告人は私の頭を持って動かして、口の中に精子を出されました。被告人に咥えさせられている時に途中で終わったことはなかったです。吐き出したとは思うけど、場所は覚えていません」(B子ちゃんの証言) ジャグジー風呂の周囲は壁に囲われ、密室だった。母親はリビングで昼寝をしていた。テレビからは「吉本新喜劇」が流れていたという。 その後、B子ちゃんはヤマモト被告から長年にわたり性被害を受けてきたものの「強く口止めをされていた」「中学に入学した春ごろには(精神は)限界に達していた」と証言した。「さようならだ人生」動画配信アプリで性被害を告白 さらにB子ちゃんは、イルカの絵が書かれたメモ帳に「さようならだ人生」という言葉を使いながら6枚にもわたって自身の心境を綴っていたことを明かした。 2019年の7月には、某動画配信アプリを使用し、自身の性被害を告白した。その動画配信アプリを介して出会った友人の助言で、B子ちゃんは母のA子さん宛てにヤマモト被告から受けてきた性被害を告白する手紙を書いた。その手紙を読んだA子さんは警察に通報し、捜査の結果、ヤマモト被告は逮捕されたのだった。 B子ちゃんは「自分のしたことに向き合ってほしいです。(裁判の結果については)向き合って認められるようなことにしてほしいと思います」と声を震わせて答えたのだった。被告はB子ちゃんの告発を「作り話」と主張 昼の休憩を挟んで、午後からは被告弁護人側の質問が行われた。 逮捕当初からヤマモト被告は容疑を否認し、B子ちゃんの告発を「作り話」と主張している。 ヤマモト被告の弁護人は午前中に行われたB子ちゃんの証言の矛盾点を指摘しようとした。B子ちゃんに沖縄で強制わいせつを受けた際に泊まった部屋の見取り図を書かせたり、行為中のそれぞれの手の位置についても答えさせたうえで、「その体の向きでは触ることが不可能ではないか」などと聞いた。そのほか、被告弁護人は、B子ちゃんが配信していた動画の内容について繰り返し質問。さらに「あなたが被告人の手をつかんで、あなたの股間にあてる。そういう行為をしたことはありませんか?」と、B子ちゃんが誘って、行為に及んだかのように印象付けようとする質問をした。B子ちゃんは間髪入れず否定をしたが、弁護人の追及にB子ちゃんはたびたび言葉をつまらせ、声は明らかに疲弊していた。 午後3時過ぎ、弁護人側の質問が終了。続いて、B子ちゃんの母親のA子さんへの検察側の質問が始まった。(#3へつづく)《懲役7年》「お母さん、ごめんなさい。言えなかった」小学生の娘が愛人男から性的虐待 母親は法廷で嗚咽を《大阪・少女強制性交》 へ続く(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
夜、ベッドで寝ていたB子ちゃんはヤマモト被告に身体を揺すられ、目を覚ましたという。B子ちゃんはその時の様子を震える声でこう証言した。
「寝室のベッドで寝ていたら、体を揺すられて起きました。胸やお股を触られ始め、最初に下着の上から、その後下着を脱がされて直接触られました。裸にされました。胸やお股を舐められました。体勢は仰向けで、被告は股に顔を埋めてきました。生暖かい感じがして、そのあいだは『やめて』と言っていました。
ジェルみたいなのを(お股に)塗られて機械みたいなのをあてられました。機械は見ていないですが、震えている感じがしました。
自分の性器を入れようとしてきましたが、最終的には入っていません。私が足などで嫌がりました。股がちぎれそうな感じがしました。入れられそうになったのはその時が初めてです。
翌日にそばにあった棚をあけたら、ジェルや機械が入っていました」
この“別邸”でヤマモト被告から受けた性被害はこの日だけではない。「小学5年生の秋、被告人から性器を咥えさせられたこともあった」ともB子ちゃんは証言した。
検察が次に取り上げたのは、B子ちゃんが小学校高学年の夏休みに、母親のA子さんと弟、ヤマモト被告との4人で訪れた3泊4日の沖縄旅行で起きた強制わいせつ事件だ。
ヤマモト被告とA子さんら家族は、沖縄県宜野座にあるリゾートホテルに宿泊した。宿泊したのは2部屋で、A子さんとヤマモト被告、B子ちゃんと弟でそれぞれ部屋を使うことになった。ホテルの従業員はヤマモト被告やA子さん一家を丁寧にもてなしたが、ヤマモト被告はその日、終始不機嫌だったという。夕食の際、料理が提供される時間が遅かったことが原因だった。 B子ちゃんはヤマモトの卑劣な犯行について、法廷でこう語った。「セクハラ(の現場)は私と弟の部屋のベッドの上でした。弟は寝ていました。22時頃に寝てセクハラは約1時間後ぐらいだと思います。被告人が部屋に入ってベッドの横に入ってきました。私は弟の方を向いて寝ていたら、体を触られました。直接胸やお股を触られました。咥えさせられる前にお股の穴に指も入れられて、痛いと思いました。その後、被告に肩を押されて下半身の方に頭をやられました。『これ咥えて』と言われて性器を咥えさせられました。被告は最初横を向いていましたが、途中から上半身を起こしていました。「自分のせいで旅行を台無しにしたくない」 頭をもって動かされました。時間は1分くらいです。表情は見えませんでした。性器を入れられて気持ち悪くて、あごが痛かったです。精子を出された時は『にがっ』と苦い味がして生臭いにおいがしました。気持ち悪いと思いました。その後、被告人に『トイレに出してきて』と言われました。 弟は起きませんでした。弟は寝たらあまり起きないタイプだからです。弟には気づいてほしくなかったと思います。もし弟が気が付いたら、弟にも家族にも迷惑がかかると思ったからです。家族がその後どうなるかも分からなかったからです。セクハラされている時には被告人の怒っているところが頭をよぎりました。夕食時のことがあったので、不機嫌なのかなと思いました。 1泊目の夜以降はセクハラにあったことを考えないようにしていました。自分のせいで旅行を台無しにしたくない、迷惑をかけたくない、と思ったからです」 思い出すのもつらいのだろう。証言の途中でB子ちゃんが声を詰まらせる場面もあった。ヤマモト被告に強く口止めをされていた 最後に検察は、B子ちゃんが小学4年生の9月にヤマモト被告から受けた性被害について取り上げた。この時の現場は、ヤマモト被告が所有する和歌山県の別荘だ。A子さんと弟と3人でヤマモト被告の別荘にやってきたB子ちゃんは、A子さんが昼寝をしている隙に風呂場で被害に遭ったという。「土曜日のお昼で、母は昼寝をしていました。別荘の外にあるジャグジー風呂に1人で入っていたらヤマモト被告が入ってきて、先に出るとバスタオルを置いてある棚のところ(脱衣所)で性器を咥えさせられました。『これ咥えて』と言われました。被告人は立っていて、私は膝立ちでした。膝立ちだったのは被告に肩を(下に)押されたからです。被告人の手は私の頭にありました。前後の会話の内容は覚えていませんが『大人になったらするんだよ』と言われました。 時間は1分くらいで気持ち悪いと思いました。頭をひいて離れようと思ったけど、性器は外れませんでした。被告人は私の頭を持って動かして、口の中に精子を出されました。被告人に咥えさせられている時に途中で終わったことはなかったです。吐き出したとは思うけど、場所は覚えていません」(B子ちゃんの証言) ジャグジー風呂の周囲は壁に囲われ、密室だった。母親はリビングで昼寝をしていた。テレビからは「吉本新喜劇」が流れていたという。 その後、B子ちゃんはヤマモト被告から長年にわたり性被害を受けてきたものの「強く口止めをされていた」「中学に入学した春ごろには(精神は)限界に達していた」と証言した。「さようならだ人生」動画配信アプリで性被害を告白 さらにB子ちゃんは、イルカの絵が書かれたメモ帳に「さようならだ人生」という言葉を使いながら6枚にもわたって自身の心境を綴っていたことを明かした。 2019年の7月には、某動画配信アプリを使用し、自身の性被害を告白した。その動画配信アプリを介して出会った友人の助言で、B子ちゃんは母のA子さん宛てにヤマモト被告から受けてきた性被害を告白する手紙を書いた。その手紙を読んだA子さんは警察に通報し、捜査の結果、ヤマモト被告は逮捕されたのだった。 B子ちゃんは「自分のしたことに向き合ってほしいです。(裁判の結果については)向き合って認められるようなことにしてほしいと思います」と声を震わせて答えたのだった。被告はB子ちゃんの告発を「作り話」と主張 昼の休憩を挟んで、午後からは被告弁護人側の質問が行われた。 逮捕当初からヤマモト被告は容疑を否認し、B子ちゃんの告発を「作り話」と主張している。 ヤマモト被告の弁護人は午前中に行われたB子ちゃんの証言の矛盾点を指摘しようとした。B子ちゃんに沖縄で強制わいせつを受けた際に泊まった部屋の見取り図を書かせたり、行為中のそれぞれの手の位置についても答えさせたうえで、「その体の向きでは触ることが不可能ではないか」などと聞いた。そのほか、被告弁護人は、B子ちゃんが配信していた動画の内容について繰り返し質問。さらに「あなたが被告人の手をつかんで、あなたの股間にあてる。そういう行為をしたことはありませんか?」と、B子ちゃんが誘って、行為に及んだかのように印象付けようとする質問をした。B子ちゃんは間髪入れず否定をしたが、弁護人の追及にB子ちゃんはたびたび言葉をつまらせ、声は明らかに疲弊していた。 午後3時過ぎ、弁護人側の質問が終了。続いて、B子ちゃんの母親のA子さんへの検察側の質問が始まった。(#3へつづく)《懲役7年》「お母さん、ごめんなさい。言えなかった」小学生の娘が愛人男から性的虐待 母親は法廷で嗚咽を《大阪・少女強制性交》 へ続く(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
ヤマモト被告とA子さんら家族は、沖縄県宜野座にあるリゾートホテルに宿泊した。宿泊したのは2部屋で、A子さんとヤマモト被告、B子ちゃんと弟でそれぞれ部屋を使うことになった。ホテルの従業員はヤマモト被告やA子さん一家を丁寧にもてなしたが、ヤマモト被告はその日、終始不機嫌だったという。夕食の際、料理が提供される時間が遅かったことが原因だった。
B子ちゃんはヤマモトの卑劣な犯行について、法廷でこう語った。
「セクハラ(の現場)は私と弟の部屋のベッドの上でした。弟は寝ていました。22時頃に寝てセクハラは約1時間後ぐらいだと思います。被告人が部屋に入ってベッドの横に入ってきました。私は弟の方を向いて寝ていたら、体を触られました。直接胸やお股を触られました。咥えさせられる前にお股の穴に指も入れられて、痛いと思いました。その後、被告に肩を押されて下半身の方に頭をやられました。『これ咥えて』と言われて性器を咥えさせられました。被告は最初横を向いていましたが、途中から上半身を起こしていました。
頭をもって動かされました。時間は1分くらいです。表情は見えませんでした。性器を入れられて気持ち悪くて、あごが痛かったです。精子を出された時は『にがっ』と苦い味がして生臭いにおいがしました。気持ち悪いと思いました。その後、被告人に『トイレに出してきて』と言われました。
弟は起きませんでした。弟は寝たらあまり起きないタイプだからです。弟には気づいてほしくなかったと思います。もし弟が気が付いたら、弟にも家族にも迷惑がかかると思ったからです。家族がその後どうなるかも分からなかったからです。セクハラされている時には被告人の怒っているところが頭をよぎりました。夕食時のことがあったので、不機嫌なのかなと思いました。
1泊目の夜以降はセクハラにあったことを考えないようにしていました。自分のせいで旅行を台無しにしたくない、迷惑をかけたくない、と思ったからです」
思い出すのもつらいのだろう。証言の途中でB子ちゃんが声を詰まらせる場面もあった。
ヤマモト被告に強く口止めをされていた 最後に検察は、B子ちゃんが小学4年生の9月にヤマモト被告から受けた性被害について取り上げた。この時の現場は、ヤマモト被告が所有する和歌山県の別荘だ。A子さんと弟と3人でヤマモト被告の別荘にやってきたB子ちゃんは、A子さんが昼寝をしている隙に風呂場で被害に遭ったという。「土曜日のお昼で、母は昼寝をしていました。別荘の外にあるジャグジー風呂に1人で入っていたらヤマモト被告が入ってきて、先に出るとバスタオルを置いてある棚のところ(脱衣所)で性器を咥えさせられました。『これ咥えて』と言われました。被告人は立っていて、私は膝立ちでした。膝立ちだったのは被告に肩を(下に)押されたからです。被告人の手は私の頭にありました。前後の会話の内容は覚えていませんが『大人になったらするんだよ』と言われました。 時間は1分くらいで気持ち悪いと思いました。頭をひいて離れようと思ったけど、性器は外れませんでした。被告人は私の頭を持って動かして、口の中に精子を出されました。被告人に咥えさせられている時に途中で終わったことはなかったです。吐き出したとは思うけど、場所は覚えていません」(B子ちゃんの証言) ジャグジー風呂の周囲は壁に囲われ、密室だった。母親はリビングで昼寝をしていた。テレビからは「吉本新喜劇」が流れていたという。 その後、B子ちゃんはヤマモト被告から長年にわたり性被害を受けてきたものの「強く口止めをされていた」「中学に入学した春ごろには(精神は)限界に達していた」と証言した。「さようならだ人生」動画配信アプリで性被害を告白 さらにB子ちゃんは、イルカの絵が書かれたメモ帳に「さようならだ人生」という言葉を使いながら6枚にもわたって自身の心境を綴っていたことを明かした。 2019年の7月には、某動画配信アプリを使用し、自身の性被害を告白した。その動画配信アプリを介して出会った友人の助言で、B子ちゃんは母のA子さん宛てにヤマモト被告から受けてきた性被害を告白する手紙を書いた。その手紙を読んだA子さんは警察に通報し、捜査の結果、ヤマモト被告は逮捕されたのだった。 B子ちゃんは「自分のしたことに向き合ってほしいです。(裁判の結果については)向き合って認められるようなことにしてほしいと思います」と声を震わせて答えたのだった。被告はB子ちゃんの告発を「作り話」と主張 昼の休憩を挟んで、午後からは被告弁護人側の質問が行われた。 逮捕当初からヤマモト被告は容疑を否認し、B子ちゃんの告発を「作り話」と主張している。 ヤマモト被告の弁護人は午前中に行われたB子ちゃんの証言の矛盾点を指摘しようとした。B子ちゃんに沖縄で強制わいせつを受けた際に泊まった部屋の見取り図を書かせたり、行為中のそれぞれの手の位置についても答えさせたうえで、「その体の向きでは触ることが不可能ではないか」などと聞いた。そのほか、被告弁護人は、B子ちゃんが配信していた動画の内容について繰り返し質問。さらに「あなたが被告人の手をつかんで、あなたの股間にあてる。そういう行為をしたことはありませんか?」と、B子ちゃんが誘って、行為に及んだかのように印象付けようとする質問をした。B子ちゃんは間髪入れず否定をしたが、弁護人の追及にB子ちゃんはたびたび言葉をつまらせ、声は明らかに疲弊していた。 午後3時過ぎ、弁護人側の質問が終了。続いて、B子ちゃんの母親のA子さんへの検察側の質問が始まった。(#3へつづく)《懲役7年》「お母さん、ごめんなさい。言えなかった」小学生の娘が愛人男から性的虐待 母親は法廷で嗚咽を《大阪・少女強制性交》 へ続く(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
最後に検察は、B子ちゃんが小学4年生の9月にヤマモト被告から受けた性被害について取り上げた。この時の現場は、ヤマモト被告が所有する和歌山県の別荘だ。A子さんと弟と3人でヤマモト被告の別荘にやってきたB子ちゃんは、A子さんが昼寝をしている隙に風呂場で被害に遭ったという。
「土曜日のお昼で、母は昼寝をしていました。別荘の外にあるジャグジー風呂に1人で入っていたらヤマモト被告が入ってきて、先に出るとバスタオルを置いてある棚のところ(脱衣所)で性器を咥えさせられました。
『これ咥えて』と言われました。被告人は立っていて、私は膝立ちでした。膝立ちだったのは被告に肩を(下に)押されたからです。被告人の手は私の頭にありました。前後の会話の内容は覚えていませんが『大人になったらするんだよ』と言われました。
時間は1分くらいで気持ち悪いと思いました。頭をひいて離れようと思ったけど、性器は外れませんでした。被告人は私の頭を持って動かして、口の中に精子を出されました。被告人に咥えさせられている時に途中で終わったことはなかったです。吐き出したとは思うけど、場所は覚えていません」(B子ちゃんの証言) ジャグジー風呂の周囲は壁に囲われ、密室だった。母親はリビングで昼寝をしていた。テレビからは「吉本新喜劇」が流れていたという。 その後、B子ちゃんはヤマモト被告から長年にわたり性被害を受けてきたものの「強く口止めをされていた」「中学に入学した春ごろには(精神は)限界に達していた」と証言した。「さようならだ人生」動画配信アプリで性被害を告白 さらにB子ちゃんは、イルカの絵が書かれたメモ帳に「さようならだ人生」という言葉を使いながら6枚にもわたって自身の心境を綴っていたことを明かした。 2019年の7月には、某動画配信アプリを使用し、自身の性被害を告白した。その動画配信アプリを介して出会った友人の助言で、B子ちゃんは母のA子さん宛てにヤマモト被告から受けてきた性被害を告白する手紙を書いた。その手紙を読んだA子さんは警察に通報し、捜査の結果、ヤマモト被告は逮捕されたのだった。 B子ちゃんは「自分のしたことに向き合ってほしいです。(裁判の結果については)向き合って認められるようなことにしてほしいと思います」と声を震わせて答えたのだった。被告はB子ちゃんの告発を「作り話」と主張 昼の休憩を挟んで、午後からは被告弁護人側の質問が行われた。 逮捕当初からヤマモト被告は容疑を否認し、B子ちゃんの告発を「作り話」と主張している。 ヤマモト被告の弁護人は午前中に行われたB子ちゃんの証言の矛盾点を指摘しようとした。B子ちゃんに沖縄で強制わいせつを受けた際に泊まった部屋の見取り図を書かせたり、行為中のそれぞれの手の位置についても答えさせたうえで、「その体の向きでは触ることが不可能ではないか」などと聞いた。そのほか、被告弁護人は、B子ちゃんが配信していた動画の内容について繰り返し質問。さらに「あなたが被告人の手をつかんで、あなたの股間にあてる。そういう行為をしたことはありませんか?」と、B子ちゃんが誘って、行為に及んだかのように印象付けようとする質問をした。B子ちゃんは間髪入れず否定をしたが、弁護人の追及にB子ちゃんはたびたび言葉をつまらせ、声は明らかに疲弊していた。 午後3時過ぎ、弁護人側の質問が終了。続いて、B子ちゃんの母親のA子さんへの検察側の質問が始まった。(#3へつづく)《懲役7年》「お母さん、ごめんなさい。言えなかった」小学生の娘が愛人男から性的虐待 母親は法廷で嗚咽を《大阪・少女強制性交》 へ続く(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
時間は1分くらいで気持ち悪いと思いました。頭をひいて離れようと思ったけど、性器は外れませんでした。被告人は私の頭を持って動かして、口の中に精子を出されました。被告人に咥えさせられている時に途中で終わったことはなかったです。吐き出したとは思うけど、場所は覚えていません」(B子ちゃんの証言)
ジャグジー風呂の周囲は壁に囲われ、密室だった。母親はリビングで昼寝をしていた。テレビからは「吉本新喜劇」が流れていたという。
その後、B子ちゃんはヤマモト被告から長年にわたり性被害を受けてきたものの「強く口止めをされていた」「中学に入学した春ごろには(精神は)限界に達していた」と証言した。
さらにB子ちゃんは、イルカの絵が書かれたメモ帳に「さようならだ人生」という言葉を使いながら6枚にもわたって自身の心境を綴っていたことを明かした。
2019年の7月には、某動画配信アプリを使用し、自身の性被害を告白した。その動画配信アプリを介して出会った友人の助言で、B子ちゃんは母のA子さん宛てにヤマモト被告から受けてきた性被害を告白する手紙を書いた。その手紙を読んだA子さんは警察に通報し、捜査の結果、ヤマモト被告は逮捕されたのだった。
B子ちゃんは「自分のしたことに向き合ってほしいです。(裁判の結果については)向き合って認められるようなことにしてほしいと思います」と声を震わせて答えたのだった。被告はB子ちゃんの告発を「作り話」と主張 昼の休憩を挟んで、午後からは被告弁護人側の質問が行われた。 逮捕当初からヤマモト被告は容疑を否認し、B子ちゃんの告発を「作り話」と主張している。 ヤマモト被告の弁護人は午前中に行われたB子ちゃんの証言の矛盾点を指摘しようとした。B子ちゃんに沖縄で強制わいせつを受けた際に泊まった部屋の見取り図を書かせたり、行為中のそれぞれの手の位置についても答えさせたうえで、「その体の向きでは触ることが不可能ではないか」などと聞いた。そのほか、被告弁護人は、B子ちゃんが配信していた動画の内容について繰り返し質問。さらに「あなたが被告人の手をつかんで、あなたの股間にあてる。そういう行為をしたことはありませんか?」と、B子ちゃんが誘って、行為に及んだかのように印象付けようとする質問をした。B子ちゃんは間髪入れず否定をしたが、弁護人の追及にB子ちゃんはたびたび言葉をつまらせ、声は明らかに疲弊していた。 午後3時過ぎ、弁護人側の質問が終了。続いて、B子ちゃんの母親のA子さんへの検察側の質問が始まった。(#3へつづく)《懲役7年》「お母さん、ごめんなさい。言えなかった」小学生の娘が愛人男から性的虐待 母親は法廷で嗚咽を《大阪・少女強制性交》 へ続く(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
B子ちゃんは「自分のしたことに向き合ってほしいです。(裁判の結果については)向き合って認められるようなことにしてほしいと思います」と声を震わせて答えたのだった。
昼の休憩を挟んで、午後からは被告弁護人側の質問が行われた。
逮捕当初からヤマモト被告は容疑を否認し、B子ちゃんの告発を「作り話」と主張している。
ヤマモト被告の弁護人は午前中に行われたB子ちゃんの証言の矛盾点を指摘しようとした。B子ちゃんに沖縄で強制わいせつを受けた際に泊まった部屋の見取り図を書かせたり、行為中のそれぞれの手の位置についても答えさせたうえで、「その体の向きでは触ることが不可能ではないか」などと聞いた。そのほか、被告弁護人は、B子ちゃんが配信していた動画の内容について繰り返し質問。さらに「あなたが被告人の手をつかんで、あなたの股間にあてる。そういう行為をしたことはありませんか?」と、B子ちゃんが誘って、行為に及んだかのように印象付けようとする質問をした。B子ちゃんは間髪入れず否定をしたが、弁護人の追及にB子ちゃんはたびたび言葉をつまらせ、声は明らかに疲弊していた。
午後3時過ぎ、弁護人側の質問が終了。続いて、B子ちゃんの母親のA子さんへの検察側の質問が始まった。
(#3へつづく)
《懲役7年》「お母さん、ごめんなさい。言えなかった」小学生の娘が愛人男から性的虐待 母親は法廷で嗚咽を《大阪・少女強制性交》 へ続く
(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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