女子大生宅の屋根裏で1年間 “のぞき・部屋侵入”か 天井に2ミリ穴・手製ハシゴ・小型カメラも 43歳男の犯行“詳細”明らかに 埼玉県警

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およそ1年間に渡って、木造アパートの屋根裏に入り込み、住人の女子大生の私生活をのぞいていたとされる男。その後の取材で、犯行の詳細が明らかになってきた。
無職・針谷啓太容疑者(43)は、今年3月14日午後5時半ごろ、埼玉県毛呂山町のアパートに、カギがかかっていなかった玄関から侵入。寝ていた20代の女子大生の体を触るなどしたという(準強制わいせつ・住居侵入の疑いで逮捕、起訴済み)。
被害者の女子大生が、「自宅で寝ていたら体を触られた。黒色目出し帽の男がいた」と110番通報し、事件が発覚した。埼玉県警西入間署が捜査に乗り出し、犯行後、針谷容疑者が、現場の隣の部屋に逃げ込んでいたことが判明。
捜査員が事情を聴いたところ、針谷容疑者は「性欲を満たすためやった」などと容疑を認めたという。この時、針谷容疑者が逃げ込んだのは、自らの親戚の部屋だった。その後、室内を調べると、驚きの犯行が明らかになった。
現場は2階建ての木造アパートだ。針谷容疑者は、屋根裏に侵入し、親戚の部屋と女子大生の部屋の間を仕切っている石膏ボード4枚を切断していた。回転カッターやくぎ抜きなどの工具を使って、石膏ボードを取り除いていたという。
これは、針谷容疑者が、親戚の部屋から屋根裏にのぼり、女子大生の部屋の上に移動するためだった。そして、リビングの天井に直径2ミリの穴を開け、そこに小型カメラを差し込み、屋根裏から、女子大生の私生活をのぞき見ていたという。
この小型カメラは、屋根裏から押収されている。ところが、犯行は”のぞき”だけではなかった。針谷容疑者は、”住居侵入”も繰り返していたという。侵入経路は、風呂場の天井の点検口だ。点検口を開けて、屋根裏からハシゴをおろし、女子大生の部屋に侵入していたとのこと。
ハシゴは手製で、長さ2.57メートル、金属と樹脂でできていた。さらに驚いたことには、開け閉めしやすいよう、風呂場の点検口には、自ら取っ手まで付けていたというのだ。屋根裏をつたって、度々、女子大生の部屋に入り込んでいたのだろう。
犯行のキッカケは、去年4月ごろ、針谷容疑者が、親戚から「かわいい女性が住んでいる」と聞いたことだった。すぐに、”のぞき”と”住居侵入”のための仕掛けを施したとみられている。針谷容疑者は、親戚が不在のタイミングを見計らって、勝手に作った合鍵で室内に侵入。
屋根裏にのぼり、女子大生の部屋の上に移動し、犯行を重ねていたとされる。この親戚は、針谷容疑者が、自分の部屋に、勝手に出入りしていることすら知らなかったそうだ。
被害者の女子大生は1人暮らし。当然、自分の私生活がのぞかれていることに気づいていなかった。針谷容疑者は、女子大生に感づかれないよう、不在の時を狙って、屋根裏での作業を進めていたとみられている。
針谷容疑者は、茨城県・古河市で、妻子とともに暮らしていた。”のぞき”と”住居侵入”のため、およそ50キロ離れた現場のアパートまで、わざわざ車で通っていたとのこと。西入間署は、4月24日、屋根裏の石膏ボードを壊したとして、建造物損壊の疑いで、針谷容疑者を再逮捕した。
また、前代未聞とも言える今回の事件について報道発表し、のぞき用の小型カメラや、住居侵入用のハシゴ、現場の様子を撮影した写真などを公開した。
再逮捕の容疑について針谷容疑者は、「体を触るために壊した。親戚の部屋の合鍵は自分で作った。侵入して女性の体を触りたかった」と容疑を認めている。去年4月ごろから今年3月まで、およそ1年間に渡って、”のぞき”と”住居侵入”を繰り返していた可能性があるという。

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