高級車64台盗んだグループ逮捕、9府県で被害4億円超…「違法ヤード」で解体・輸出か

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

盗難に遭った高級車が茨城県西地域の倉庫に保管されていた事件で、県警や大阪府警などの合同捜査本部は27日、高級車盗を繰り返したなどとして、同県筑西市、会社役員の男(51)ら20人(24歳~59歳)を窃盗容疑などで逮捕、送検したと発表した。
車の制御システムを不正に操って解錠する「キャンインベーダー」と呼ばれる手口とみられ、被害は9府県で73件、約4億2900万円に上るという。
発表によると、グループは2021年9月下旬~22年8月上旬、大阪府や岐阜県の住宅に駐車されていた「レクサス」や「ランドクルーザー」といった高級車64台を盗むなどした疑い。車は筑西市や下妻市の倉庫4か所に運ばれ、解体後にアラブ首長国連邦(UAE)などの海外に輸出されたとみられる。
合同捜査本部は昨年8月、大阪市内で盗まれた車を下妻市の倉庫に保管していたとして、県西地域に住む男5人を盗品等保管容疑で逮捕。倉庫が盗難車を解体する「違法ヤード」として使われていたとみて、余罪や共犯者について調べていた。
キャンインベーダーは、特殊な機器を使って車の動きを制御する車載ネットワーク「CAN(キャン)」に侵入してドアロックを解除し、エンジンを起動させる手口。一連の事件で機器を押収した。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。