「住宅ローンで生活が苦しかった」男性警部が時間外勤務手当を不正受給

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時間外勤務手当を不正に受給したとして、千葉県警は28日、旭署元次長の男性警部(53)を詐欺などの疑いで千葉地検に書類送検し、懲戒免職とした。
県警監察官室によると、警部は2022年12月~23年1月、10回にわたって時間外に勤務したとする虚偽の情報を管理システムに入力し、計約54万円を不正に受給した疑い。スポーツジムに行ったり、自宅に帰ったりしていたにもかかわらず、勤務していることにしていたという。
約54万円のうち、約20時間分にあたる約10万円が水増し分とみられ、警部は県警に返金した。調べに「住宅ローンで生活が苦しかった」と説明しているという。
旭署では、次長が自身や部下の時間外勤務手当を認定していたが、県警は警視級の署長による認定に改めた。高原清久・首席監察官は「警察の信頼を損ねる行為で断じて許されない。再発防止に努める」と述べた。
県警はこのほか、緊急の捜査時に高速道路を無料で通行できる「公務従事車両証明書」を通勤で使用したとして、男性警部補(42)を減給10分の1(3か月)の懲戒処分とした。

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