水泳指導員が「3歳女児」に強制わいせつも沈黙続けるセントラルスポーツ、被害者両親は憤激

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セントラルスポーツの運営クラブで配布されているパンフレット。同社はキッズスクールに力を入れている
「このまま何事もなかったように終わらせるのでしょうか。許せませんよ」(被害者の両親)
この春から、大切な子供のために新たな習い事をさせる親も多いはず。だが、もしもその教室で「強制わいせつ事件」が起きていたとしたら……。
本誌が4月16日に報じた、全国に200店舗以上を誇る、国内最大規模のスポーツクラブ運営会社「セントラルスポーツ」で起きた事件。
喘息にならないようにと、2022年の秋からセントラルスポーツの水泳教室に通っていたAちゃんが被害を受けたのは、2月22日のことだ。レッスン後に着替えて出てくる娘を母親が待っていたところ、ほかの子供から20分遅れて出てきた。
どうしたのかAちゃんに聞くと、「(パンツを下ろした)先生の “どじょうさん” をペロペロした」「苦くて、ペッとした」と話したという。
「うちでは、娘と一緒にお風呂にはいるとき、男性器を “どじょうさん” と呼んでふざけていたことがあったので、たいへん驚きました」(Aちゃんの父)
クラブ側に抗議すると、着替え後にAちゃんだけが遅く出てくる日は、その2週間前にもあったことが発覚。Aちゃんの父親によれば、事態を重く見たクラブ側が、警視庁に報告。母親もすぐに被害届を提出した。
それから約2カ月後の4月13日、同クラブで水泳指導員を務めるXは、強制わいせつの疑いで逮捕された。
事件が発覚した直後、Xとともに同店の店長がAちゃんの自宅にやってきたものの、Xは当初、両親に対し犯行を全面否定し、店長は下を向いて黙ったままだった。
「逮捕された後、Xは罪を全面的に認めたそうです。またXのお母さんが直接来られ、泣いて謝罪されました。Xがまだ大学生であることや、お母さんが苦労してこられたことがわかったので、示談しました」
被害者の代理人弁護士によると、Xは処分保留で保釈されたという。今後、起訴されるかどうか、現時点は不明のままだ。
一方でセントラルスポーツからは何の謝罪もないという。
「なぜこんなことが起こったのか。セントラルの責任は大きいです。事件があったことを公表もせず、再発防止策を講じないまま、何事もなくすませようとしていることに憤りを感じています。私はセントラルスポーツを民事で訴えようと思っています」
そこで本誌がセントラルスポーツに問い合わせたところ、事件を公表していないことについては、
《本事件につきましては、警察による捜査が継続中であり、また、弊社は事実関係を直接把握しているものではありませんので事実関係の詳細が明確になった時点で、改めて社として真摯に対応させていただく所存です》
と回答。また、Aちゃんの家族への謝罪がないことについては、
《本事件につきましては、警察による捜査が継続中であり、また、弊社は事実関係を直接把握しているものではありませんので事実関係の詳細が明確になった時点で、改めて社として真摯に対応させていただく所存です。尚、先般ご家族のもとにはお伺いさせていただいております》
と、ほぼ同じ回答を繰り返した。Aちゃんの父によると、店長がやってきたのは、前出のとおり事件が発覚した直後の一度きり。その際に謝罪はなかったという。
「スイミングスクールで立て続けに事件が起きています。富山県高岡市のフィットネスクラブのプールでは、4月22日に5歳の男児が溺死していることがわかりました。しかし、このときクラブ側は事実を公表し、対応策を発表しています。
さらに4月18日には、さいたま市のスイミングスクール『瀬ヶ崎スイミングクラブ』で35歳の男性指導員が教え子の小学生女児に対しわいせつ行為をした疑いで逮捕されました。これもスクール側は、『信頼を著しく失墜させた』と公式サイトで謝罪しています。
スイミングスクールに子供を通わせている保護者にとって、こうした事件は知っておきたい重要な事項のはずですが……」(事件担当記者)
「なかったことにされる」被害者家族の心痛はいかばかりか。

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