「次は新城海岸かな」小屋を解体!宮古島ビーチ”不法占拠男”の告白

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宮古島の中心部から車で30分ほど走ったところに、透明度の高さで絶大な人気を誇っている『中の島ビーチ』がある。だが、観光客に大人気のこの美しいビーチでダーティな営業をしている”海の家”が存在する――そんなニュースが日本中を駆け巡ったのは4月半ばのことだ。
《4月25日から入場料1人1000円 いやなら別に行って下さい》
4月13日、中の島ビーチ入り口に件(くだん)の”海の家”の店主の男性が、殴り書きで入場料を要求する看板を立てたことで批判が殺到した。看板の画像はTwitterやFacebookなどSNSで次々と拡散され、東京のメディアも報道。宮古島市の観光課には観光客から連日数十件の苦情が寄せられた。
「店主の男性は酔っ払って書いたそうで、翌14日には撤去したようです。だけど今回、騒ぎになったのをキッカケに宮古島市が動き出した。この男性がシュノーケルなどのマリン用品のレンタルや軽食を出している”海の家”が『不法占拠状態にある』として、市の担当者が建物の撤去と無許可営業の中止を口頭で求めたのです。実は宮古島市による行政指導は今回が初めてではない。’16年からやっており、これで3度目でした」(テレビ局報道関係者)
そもそもこの男性、いったい何者なのか、中の島ビーチ周辺の住人が言う。
「中の島ビーチでマリン用品のレンタル店や飲食サービスをやり始めたのは、8年ほど前。ライフセーバーというか……海水浴客の保安業務もやっていました。監視や注意喚起ですね。当初、小屋はなかったんだけど、いつのまにか建っていた。てっきり宮古島市から許可をもらって海の家を始めたのかと思ってました。キャラが濃くて面倒見がいいところもあったので、一部にはファンもいたんですけどね……」
ビーチに来た観光客の評判は芳しくない。
「酒を飲みながら営業していたみたいで、女性にセクハラまがいの卑猥な言葉をかけたり、海で遊んでいる人を『なにやってんだ、そっちに行くな!』と怒鳴り散らしたりするから、皆ギョッとしてましたよ。マリンガイドをしている人に場所代なのか、30万円払えと要求したとも聞くし、タコスとかのフードトラックを追い払ったり、ガラが悪くて怖がっている客もいましたね」
騒ぎが拡大すると、東京のテレビ局も宮古島入りした。『めざまし8』(フジテレビ系)の番組スタッフの「今後も営業を続けるのか」との問いに、男性はこう開き直った。
男性「ずっと続けますよ。生活のため、当たり前やん」
だが、4月21日――宮古島市から文書で4度目の行政指導が入ると状況が一変。翌日22日、男性は粛々と小屋の解体を始めた。
どんな心境の変化があったのか。男性を直撃した。
ーーFRIDAYです。
「もういいでしょ! メディアはおもしろおかしく書くだけだから」
と言いつつ、椅子を用意する。
――小屋を撤去していましたが。
「行政に言われて仕方なく、だよ。小屋は白とオレンジの2つあるんだけど、白いほうは1日かけて全部撤去したよ。鼻血出しながらやったよ。小屋がなくなるのは寂しい。でもやらなきゃね。気合い入れて小屋を手作りしたのに、今回みたいなことになっちゃって……自ら飛び込んで自爆したみたいなもんだな、ガハハ!」
やけに明るい。だが、時々遠い目をする男性。
――客に暴言を吐いたと言われていますが。
「卑猥な話をしたとか言われているけど、(被害者が)訴えればすぐ警察が動くじゃん。でも動いてないでしょ? 記事に書かれているのは全部嘘さー。
“マリンガイドに30万支払わないと泳がせない!”とか“デブは泳ぐな!”と言っていたとか書かれてたけど、そんなバカなこと言わない。だって(海に)来る人が減って死活問題になるじゃん」
ーー小屋を撤去したら、もう営業はできなくなりますね。
「わからないね。4月28日まで、営業は別の人に託してやって続ける。でもそれ以降は、行政と相談して折り合いをつけるしかないんだよね。ひょっとしたら営業できなくなるかもしれない。半々だね。もしここ(中の島ビーチ)で営業ができなくなったら、新城海岸(宮古島の北東のビーチ)でやるしかないかも」
ーー宮古島の行政に対して思うことは?
「狠罎療腑咫璽舛里店瓩箸靴撞楔電腓棒廼發鯒爾瓩討い襪里法営業許可は降りない。おかしいでしょ。でも、またこういうこと言うと役所の人たちと揉めちゃうから、ホントは言いたくないんだよね。ただ、小屋を壊すことで、もう一度スタートラインに立ったような気分だよ」
どこか憎めない男性。だが、これだけは言っておこう。透明度の高い海の前で、グレーな営業はいただけない――。
撮影・文:渡辺剛西麻布、元麻布、麻布十番、白金など港区を中心に品川、淡島、三軒茶屋を巡回してネタを拾う若き芸能ジャーナリスト。南の島にも出没する

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